巨人・ビヤヌエバ、ロッテ・バルガスはなぜ日本球界に? 新助っ人の来日背景を探る
今季も多くの新外国人選手が日本球界に活躍の場を求めやって来た。チームの浮沈のカギを握る存在でもある彼らは様々な思惑を持って来日している。ここでは2回に分けて4人のプレーヤーの日本球界挑戦の背景について考察する。第1回は、巨人・ビヤヌエバと、ロッテ・バルガスだ。
2019/03/27
ケニス・バルガス(千葉ロッテマリーンズ)28歳
2018年度所属チーム:3Aロチェスター・レッドウイングス(ミネソタ・ツインズ傘下)
2018年度成績:出場130試合 打率.240,21本塁打,73打点
MLB通算35発を誇る両打ちのスラッガーも、2018年はメジャー昇格を果たすことはできなかった。バルガスのNPB入りが発表されたのち、ツインズはネルソン・クルーズ外野手、C.J.クロン内野手といったバルガス以上の実績を誇るプレーヤーを獲得しており、一塁とDHを主戦場としていたバルガスにチャンスの見込みは薄かったであろう。
年齢的にもキャリアの曲がり角に差し掛かり、メジャーでプレーするチャンスがほぼ絶たれている中で、ロッテからの推定150万ドル(約1億6500万円)と言われるオファーは魅力的だったに違いない。
バルガスは母国プエルトリコ紙『エル・ヌエボ・ディア』に対し「私のキャリアにおいて新しいチャンスだ。経済的にも家族を豊かにさせられる。これは本当にありがたいことだ。長年頑張ってきたことへのちょっとしたご褒美だと思っているよ。契約は一年だ。神のご加護があれば、いいシーズンを送れる。そしてまたアメリカに戻れるチャンスがあれば戻るであろうし、そうでなければ二年、三年と日本での契約を伸ばせればと思っている」と語っている。
オープン戦ではチーム最多の3本塁打を放っているが、打率は1割を切るという状況だ。公称133キロという巨漢スラッガーはジャパニーズドリームを掴めるのだろうか。