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巨人・ビヤヌエバ、ロッテ・バルガスはなぜ日本球界に? 新助っ人の来日背景を探る

 今季も多くの新外国人選手が日本球界に活躍の場を求めやって来た。チームの浮沈のカギを握る存在でもある彼らは様々な思惑を持って来日している。ここでは2回に分けて4人のプレーヤーの日本球界挑戦の背景について考察する。第1回は、巨人・ビヤヌエバと、ロッテ・バルガスだ。

2019/03/27

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クリスチャン・ビヤヌエバ(読売ジャイアンツ)27歳

2018年度所属チーム:サンディエゴ・パドレス
2018年度成績:出場110試合 打率.236,20本塁打,46打点
 
 昨季メジャーで20本塁打を放った27歳の若手野手の日本球界入りに驚いたファンも多いことであろう。そんなメキシコ人三塁手の来日の背景は、パドレスのチーム事情が絡んでいる。
 
 ナショナルリーグ西地区で最下位に終わったパドレスだが、フェルナンド・タティスJr.内野手、ルイス・ウリアス内野手といった、MLB全体を通しても評価の高いプロスペクト(若手有望選手)を抱えており、そうした若手選手たちの「ルール5ドラフト」での流出を防ぐために、ビヤヌエバはメジャー40人枠から漏れてしまった。
 
 この枠漏れの発表とほぼ同じタイミングで巨人入りが発表されたことから、母国メキシコメディア『エクセルシオール』も「2019年シーズン、ビヤヌエバがレギュラー獲得するのは簡単ではない」と評価していたように、本人自身もパドレス内での序列の低下を感じていたに違いない。
 
 結局その後、パドレスは、実績のあるイアン・キンズラー内野手、今オフFA市場の目玉選手だったマニー・マチャド内野手を獲得していることもあり、ビヤヌエバのNPB行きの選択は間違ってはいなかったようだ。
 
 結果として、2018年度の年俸54万8500ドル(約6030万円)から、巨人との契約で推定200万ドル(約2憶2000万円)と大幅の昇給を手にしたビヤヌエバだが、プレー機会の保証は日本でも確約されていない。支配下に8人もの外国人選手を抱える巨人で争わねばならない。オープン戦で期待通りの結果を残せていない中で、巻き返しはなるのだろうか。
 
 
高橋康光

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