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阪神・マルテ、オリックス・メネセスはなぜ日本球界に? 新助っ人の来日背景を探る

 今季も多くの新外国人選手が日本球界に活躍の場を求めやって来た。チームの浮沈のカギを握る存在でもある彼らは様々な思惑を持って来日している。ここでは2回に分けて4人のプレーヤーの日本球界挑戦の背景について考察する。第2回は、阪神・マルテと、オリックス・メネセスだ。

2019/03/28

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ジェフリー・マルテ(阪神タイガース)27歳

2018年度所属チーム:ロサンゼルス・エンゼルス
2018年度成績:出場90試合 打率.201,7本塁打,22打点
 
 昨シーズンは、大谷翔平選手のチームメイトとして、あるいは平野佳寿投手(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)から代打本塁打を放つといった場面が印象的だったドミニカ人スラッガー。シーズン終了後、マイナー契約を拒否してFA選手となった。
 
 阪神は当初リストアップしていたと噂されていた、メネセス、ビヤヌエバがそれぞれオリックス、巨人へと入団してしまったことで出遅れた感があったが、昨年末にマルテと推定100万ドル(約1億1000万円)で契約。100万ドルというオファーは、55万9000ドル(約6150万円)だった2018年度の年俸から大幅ダウンが見込まれたマイナー契約と比べると、マルテサイドに非常に魅力的であったはずだ。
 
 アメリカでのシーズンを終えたマルテは、母国ドミニカ共和国でウインターリーグに参戦。18試合に出場し、打率.207と、アメリカ同様に振るわなかったが、長距離砲としてのポテンシャルを評価された。エンゼルスでは大谷から、またドミニカウインターリーグの所属チーム、トロス・デル・エステではラウル・バルデス投手(元中日ドラゴンズ)らの日本球界経験者から日本の情報を得ることもできたであろう。また阪神にはすでに多くのラテン系選手がいるのも力を発揮するのに心強い要素のひとつだ。
 
 右ふくらはぎの故障で開幕二軍が決定的となってしまったが、しっかり完治させ、甲子園のファンの前で豪快なアーチを披露する日が期待される。

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