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西武・増田達至が守護神に返り咲いた理由とは。増井浩俊・山﨑康晃にも共通するクローザー的思考からの解放

埼玉西武ライオンズの増田達至投手が北海道日本ハムファイターズ戦(7日、東京ドーム)で今季初セーブをマークした。昨季は2軍降格など苦しいシーズンを過ごしたが、今季は6登板で防御率1.29(18日時点)と抜群の安定感を誇る。9回のマウンドに帰ってきた男は、昨季までと比べてどのように変わったのだろうか。

2019/04/19

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2軍降格が増田にもたらした“気づき”

 ルーキーイヤーから6年連続して40試合以上登板。2015年にはリーグトップの72試合、42HPをあげたが、ここ2年ほどは、トップパフォーマンスとは言い難い苦しいピッチングが続いた。特に昨季はクローザーの役を解かれ、勝利の方程式からも外され、さらには、2軍に降格するなどの憂き目にあった。
 
 ただ、そうした苦い経験をしたことで、増田自身、たくさんのことを見つめ直すことができた。
 
 2軍降格の際は、体を鍛え直すことで、自身の調整方法に気づくことがあったという。
 
「シーズンは長いので、いつもの練習ではなるべく疲労を溜めないようにと、そういう風な方へ意識が向いていたかもしれません。2軍で鍛え直してきたことで、自分の体の弱い部分に気づけたし、強化することが大切だなと思いました」
 
 長年の登板過多もあって疲れを感じていた。
 
 だから、いつもの試合前練習では、リカバリーに主眼を置いてきたが、そればかりを繰り返してきたことで筋力の低下を招いたことに気づいたという。そして、それは今年になっても大事にしている部分だ。
 
「今も、体のケアーをするというよりも、状態を少しでも衰えないようにしようというのは心がけていますね。日々、強化していこうというのは今も変わらないです。このままの状態を継続していければと思っています」

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