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「バント職人」「守備職人」「盗塁職人」「試合職人」!?…NPB、平成に生まれた10割記録

2019/04/26

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 「野球は確率のスポーツ」と言われている。また、「野球とは失敗のスポーツ」とも言われる。打率をとっても3割打てれば一流、7割の失敗が前提となっており、人間がプレーする以上、「失敗」がまた試合を面白くしている側面もある。
 
 一方で、失敗するからこそ、より技術を向上させ、プレーの確実性を高めたいと思うのは当然のことだろう。より高いレベルを目指すためには、ミスを減らさない限り、数字が上がっていくことはない。
 
 そして、その研鑽の末、シーズンを通して10割、成功率100%を達成した選手たちがいる。平成時代に記録した、職人技ともいえる数字を振り返る。
 
 横浜DeNAベイスターズのホセ・ロペスは昨季、108試合で一塁の守備に就き、946回の守備機会(871刺殺、75補殺、76併殺)で無失策。規定試合数に到達した一塁手として史上初となる守備率10割を記録した。メジャー時代は二塁を守った名手は、巧みなハンドリング技術を一塁守備でも発揮している。
 
 通算533犠打の世界記録を持つ元読売ジャイアンツの“バント職人”川相昌弘は1995年に、47犠打すべてを成功させている。また、昨季は広島東洋カープの菊池涼介が30犠打で成功率100%を誇った。
 
 盗塁では、松井稼頭央が西武ライオンズ(現埼玉西武ライオンズ)時代の2001年、26盗塁を企画し、そのすべてを成功。メジャー挑戦後も、率にこだわる姿勢を貫いた。近年では、北海道日本ハムファイターズの西川遥輝(最高93.6%、44盗塁)や、東京ヤクルトスワローズの山田哲人(最高93.8%、30盗塁)らが、率と数の両立を掲げて切磋琢磨し合っており、“成功率10割の盗塁王”が誕生する日は近そうだ。
 
 また、味方打線の影響も大きい勝率においては、職人技とは言い難いが、2013年の田中将大(東北楽天ゴールデンイーグルス)は“試合を作る職人”であったことは間違いない。クオリティスタート(QS)率100%、勝率10割を達成し、プロ野球史に名を刻んだ。「24勝0敗1セーブ」は、今後も令和以降も語り継がれていくはずだ。



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