10割盗塁王、70盗塁、15三塁打…NPB、2019年に期待したい記録<スピード部門>
プロ野球は阪神タイガースやヤクルトスワローズが40試合を消化。各球団、新戦力や急成長した若手などを見出しながら戦い方を模索し、今年のチームを作っている。今回から3回に分けて、2019年の達成に期待したい記録を紹介する。第1回目は、スピード部門だ。
2019/05/15
成功率10割の盗塁王
未だかつて達成者のいない「10割盗塁王」。昨季は、西川遥輝(日本ハム)が9割を超える確率で44盗塁をマークし、パ・リーグ盗塁王に輝いた。しかし、今季はすでに昨季に並ぶ3盗塁死。年々マークが厳しくなる快足王にとっては、厳しい出だしとなっている。
一方、昨年のセ・リーグ盗塁王・山田哲人(ヤクルト)は今季、14日時点でリーグトップタイの11盗塁を記録し、失敗は0。今年は、「10割盗塁王」も視野に入っている。大本命が山田哲だとすれば、大穴は、今季から支配下登録された周東佑京(ソフトバンク)だろう。ここまで成功率100%でリーグ2位となる9盗塁をマーク。1位は金子侑司(西武)が17個と独走態勢に入っているが、打撃不振によってスタメンを外れることもあり、周東にとってはチャンスとなる。
また、成功率100%で山田哲、周東を次点で追うのは、セ・リーグは野間峻祥(広島)、パ・リーグは荻野貴司(ロッテ)だ。野間は今季、主に上位打線に座り、俊足を生かしてここまで企画した7盗塁をすべて成功させている。
一方の荻野は、4月中旬から1番に固定され、8盗塁をすべて成功。通算盗塁成功率は87%(208企画、181盗塁)を超えた。今季は打撃も好調で、けがさえなければと言われた盗塁王のタイトルを初めて掴む可能性が出てきている。