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鬼門・交流戦へ ヤクルトの新外国人デニング、チームの起爆剤になるか?【新・燕軍戦記#5】

今季は好スタートを切りながら、現在はBクラスに沈む東京ヤクルトスワローズに、新戦力が加わることになった。ミッチェル・ジョン・デニング、26歳。かつてはボストン・レッドソックス傘下のマイナーでプレーし、今季は独立リーグ、BCリーグの新潟アルビレックスに所属していた。いったいどのような選手なのだろうか。

2015/05/26

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小川SD「タイプは中距離ヒッター。チームがいい方向に変われば」

「タイプとしては中距離ヒッター。この時期なので獲れる選手は限られてきますけど、チームがこういう状況なので、(デニングの加入で)少しでもいい方向に変わってくれればと思います」

 ヤクルトがデニングとの契約合意を発表した5月22日、本拠地の神宮球場を訪れた小川淳司シニアディレクター(SD)は、新外国人への期待をそう口にした。

 昨年はリーグトップのチーム打率、両リーグ最多の得点を誇ったヤクルト打線だが、今シーズンは23日終了時点で打率.236、1試合平均2.96得点と苦しんでいる。最大の誤算は主砲のウラディミール・バレンティンだ。昨秋に受けた左アキレス腱手術のリハビリのため、当初から開幕に間に合わせるのは難しいと見られていたものの、一軍復帰戦となった4月24日の巨人戦(神宮)で今度は左大腿直筋に肉離れを起こして再び離脱。日本時間の5月16日に手術を受け、復帰のメドは立っていない状況である。

 さらにもう1人の『助っ人』ラスティングス・ミレッジは、昨年5月に受けた右肩関節唇の手術から復活し、今季は開幕からバレンティン不在の打線にあって3番・左翼で出場していたが、3試合出たところで右肩甲下筋肉離れのために離脱。5月19日の横浜DeNA戦(神宮)から一軍に復帰したが、23日の広島戦(マツダ)で打球を追った際に味方の選手と激突し、右前頭部打撲でまたも登録抹消になってしまった。

 現在のヤクルトはオーランド・ロマン、ローガン・オンドルセク、トニー・バーネットの『助っ投』トリオがブルペンを支えており、必然的に外国人野手の一軍登録は1人に限られてしまう。したがってデニングには最初はファームで調整させ、ミレッジの状態次第で入れ替える方針だったようだが、ミレッジが再び離脱した今、この新外国人に対する期待も自然と大きくなってくる。

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