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現役引退の上原浩治がMLBで残した足跡を振り返る 2013年にWHIPでMLB記録、ワールドシリーズ胴上げ投手も経験

2019/05/20

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MLB記録を樹立、世界一の抑えとなったレッドソックス時代

 メジャー4年間、リリーフとしての居場所を確立した上原が、2012年オフにFA市場に出ると、複数球団による争奪戦の対象に。ボストン・レッドソックスと2年契約で合意し、5年目のシーズンを迎えた。
 
 レッドソックスでの初年度は前半戦44試合で防御率1.70と圧巻の数字。6月からは抑え投手として起用されることとなり、後半戦には29試合で驚異の防御率0.29。さらに数字を挙げて見せた。数々の記録を更新しながら駆け抜けたこのシーズン、チームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献し、第6戦では最後のイニングを3人で抑えて胴上げ投手となった。最終的には73試合登板、防御率1.09、13ホールド21セーブ、奪三振101、与四球9と目を見張る活躍だった。救援投手での100奪三振超えは球団史上初、救援投手でのWHIP0.57はMLB歴代1位となった。
 
 2014年も守護神として君臨し、前半戦だけで18セーブを挙げる活躍。オールスターゲームにも選出されたが、8月半ばから不振に陥り、9月初頭からはクローザーを外れた。終盤に数字を落としたものの、64試合登板、防御率2.52、1ホールド26セーブ、奪三振80、与四球8。制球力は健在で、防御率以外の指標は前年と変わらずトップクラスを維持した。
 
 2015年には40歳のシーズンを迎えたが、開幕から故障者リスト入り。5月には日米通算100セーブを挙げた。前半戦は36試合に登板、防御率2.45で22セーブと好成績を残していたが、8月に打球を右手首で受けて骨折し、再び離脱。チームはクレイグ・キンブレル投手を獲得し、守護神の座は明け渡すこととなった。復帰後の上原はセットアッパーとして活躍した。
 
 2016年は夏場に約二か月の離脱があったものの、結局50試合登板、防御率3.45、18ホールド、奪三振63、与四球11と頼れるリリーフとしてシーズンを戦い抜いた。しかし、毎年のように世界一を狙わなくてはならないチーム事情もあり、このオフにFAとなるとレッドソックスとの再契約はならず。翌年からシカゴ・カブスに入団することが決まった。

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