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勝率100%、250奪三振、救援で最多勝…NPB、2019年に期待したい記録<ピッチャー部門>

プロ野球は阪神タイガースや東京ヤクルトスワローズが50試合を消化。各球団、新戦力や急成長した若手などを見出しながら戦い方を模索し、今年のチームを作っている。全3回に分けて、2019年の達成に期待したい記録を紹介する。第3回目は、ピッチャー部門だ。

2019/05/29

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勝率・QS率100%

 勝率とクオリティスタート(QS)率を100%で終えた選手として思い出されるのが、2013年の田中将大(当時楽天、現ヤンキース)だろう。伝説となったこのシーズン、田中は27試合に先発登板し、24勝0敗、27QS、23HQS、防御率1.27の成績を残して、翌年からMLBへと戦いの場を移した。このアンタッチャブルレコードとも言える記録に、迫ろうかという選手がいる。福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大だ。
 
 千賀は今季28日時点で、9試合に登板し、5勝0敗、9QS、防御率1.38をマーク。勝率とQS率は依然100%を保っている。主力を故障で欠きながらも首位に君臨できるチームに在籍していることもあり、無敗でシーズンを終えられる可能性は十分にある。
 
 また、QS率に限れば、今永昇太(DeNA)も登板した9試合すべてでQSを記録。低迷するチームにあって、負けこそついているが、抜群の安定感を誇っている。

250奪三振

 時代の移り変わりとともに投手の分業制が進み、過去に記録された数字には届くことがほぼ不可能となっている部門がいくつもある。そのうちの一つに、「奪三振数」が挙げられるだろう。過去57人が達成した250奪三振だが、2000年以降に到達したのは、2011年に276奪三振を記録したダルビッシュ有(当時日本ハム、現カブス)ただひとりだ。
 
 だが、今季の千賀はその数字に肉薄するペースで奪三振を積み重ねている。ここまで9試合の登板で奪った三振は89個。リーグ2位の山岡泰輔(オリックス)に30個近く差をつけていることから、その傑出ぶりが見て取れるだろう。もし、千賀が25試合に登板すると仮定すれば、シーズン247奪三振のペースで、記録達成に期待が持てる。

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