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交流戦で感じる「他流試合」 ファイターズ野球の魅力はどん欲に進塁する走力だ【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#5】

11年目の交流戦が始まった。今年から一部ルール改正はあるものの、リーグを超えた試合はやはり魅力的だ。

2015/05/30

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ベースボールチャンネル編集部



ファイターズ野球は走力

 ファイターズの野球はあらためて走力なんだなぁと感じた。中田翔の派手な一発はあるけれど、基本、それ以外は足をからめた得点だ。走者を2塁にすすめてシングルヒットでホームに突入させる。ディレードスチールで3塁走者が突っ込む。適時打より必死にもぎ取った点が多い。まぁ、適時打は出ないときは出ないけど、走力は計算できるからなぁ。
 
 走力というと、僕ら野球ファンは盗塁をイメージしがちだけど(そして盗塁も走力の大事な要素だけど)、実際には走塁のほうが大きな括りである。もっと端的に言えば「全力疾走」や「どん欲に次の塁を狙う」姿勢みたいなことだ。ファイターズはこれが徹底している。中田ですら全力疾走、本塁突入を当たり前に要求される。
 
 神宮3連戦で「他流試合」感があったのは、ヤクルトの走塁だ。やっぱり感じがぜんぜん違う。うちなら西川遥輝、中島卓也、杉谷拳士あたりがもっとキュルキュル走ってるところで、足を止めてくれてる。うーんとね、ちょっと適当な例が浮かばなくて、走者が(投手の)新垣渚になっちゃうけど、第2戦、セカンドに新垣がいて、次の打者・山田哲人が3塁線を割るツーベースって場面があったでしょ。驚いたのは新垣が3塁ストップしたこと。うわうわ、帰って来ないのかと仰天しました。
 
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