交流戦第1週パは、柳田悠岐(ソフトバンク)、セは藤浪晋太郎(阪神)【BBC編集部が選ぶ、NPB週間MVP第9週(5/25-5/31)】
日々データ系のコラムを配信しているベースボールチャンネルでは、今季開幕から毎週セ・パ両リーグ、投打のMVPを独自にあげていく。数値からはすべてとは言えないが、現在のチーム状況が見えてくる。また今後の展望にも、ぜひ参考にしていただければうれしい。原則として月曜日に発表する。2カード6試合ごとで今回は、5月25日から31日までの集計とする。
2015/06/01
日本ハム・大谷が開幕7連勝
今度は投手陣だ。
PR(Pitching Run)順。リーグの平均防御率よりどれだけ傑出しているかを見る指標となる。
投手同様にパリーグから見ていく。平均防御率は前週は4.55、今週は3.70。
ソフトバンクの中田賢一は5月27日の中日戦で1失点したが自責点は0。完封と同じPRを記録した。西武の牧田和久は8回を自責点0ながら敗戦投手となった。奪三振はオリックスの西勇輝と日本ハムの大谷翔平が13でトップ。
救援投手ではソフトバンクの五十嵐亮太が4登板で3ホールド。ロッテの西野勇士、ソフトバンクのサファテ、日本ハムの増井浩俊が2セーブを挙げた。
楽天の松井裕樹は、4回登板して1勝1セーブ2ホールド、すべての登板で勝利に貢献。救援投手ながらPRはリーグ4位。
阪神・藤浪が力投でチームの勝利を呼び込む
続いてセリーグだ。防御率は前週の3.26から4.19に跳ね上がった。
阪神の藤浪晋太郎が10回を零封。勝ちはつかなかったが2週連続PR1位だ。藤浪は奪三振でも2週連続トップとなった。阪神の岩田稔が完封、巨人の菅野智之は1失点するも自責点0で完投した。巨人のマイコラス、DeNAの井納翔一が8回自責点0。
セはパの打線を零封する投手が出た一方で、打ち込まれる投手も多かった。投手の出来不出来の差が大きかったといえよう。
救援投手ではヤクルトのバーネット、中日の福谷浩司、広島の中崎翔太が2セーブ。巨人の山口鉄也、広島の永川勝浩が2ホールドをあげた。
阪神の呉昇桓は、3試合に登板し、1勝1セーブ1ホールド、すべての登板で勝利に貢献した。
先発投手のMVP。パは唯一の9回自責点0の中田。セは勝ち星はつかなかったが10回零封の藤浪。藤浪は2週連続。
救援投手、パは楽天の松井裕樹。セは阪神の呉昇桓とする。
今週のパリーグの投打の総合MVPは、安定した打撃で総合的にチームの勝利に貢献したシフトバンクの柳田。開幕週に続いて2回目。セリーグは、2週連続で零封し、連続無失点記録を26に伸ばした藤浪とする。
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