DeNA 鬼門の交流戦も中盤へ 浮沈のカギ握る1番・石川雄洋
交流戦が開幕し7試合を終えたベイスターズは3勝4敗。昨シーズンの交流戦(13勝11敗)以外は例年大きく負け越しており、チームにとって鬼門ともいえるが、ここまでセリーグ首位をキープしている。
2015/06/03
ベースボールチャンネル編集部
石川はじめ上位打線の出塁で四番筒香が機能する
交流戦に入りペースがやや落ち始めたとは言え、いまだ首位のベイスターズ。
ここまでのチーム好調の要因は、中畑清監督が開幕前に「心中する」と宣言した四番筒香嘉智を中心とした、リーグ1位の得点力を誇る打撃陣が挙げられるであろう。
一時三冠王のペースで打ち続けた筒香。
現在、打率は規程打席に到達した中日ルナや、故障復帰以降好調な梶谷隆幸に抜かされたものの、ホームランはヤクルト畠山和洋に次ぐ2位、打点に到っては2位以下を大きく離す41打点を挙げている。
打点の多さは、リーグトップを誇る得点圏打率.342の影響も大きいが、得点圏での打数もリーグトップなのが見逃せないところだ。
つまり今年のベイスターズは、勝負強い筒香を迎える前に、ランナーを得点圏に進める機会を増やし、そして期待通りに筒香がランナーを返し得点に繋げるという流れがきれいにできていることがわかる。
そして、筒香が打席に立った際、ランナーとして塁上を賑わせている選手の一人に、1番を打つ石川雄洋が挙げられる。
石川は今シーズン55試合中54試合に出場し、一番で48試合、二番で6試合スターティングメンバーとして起用されており、打率.304はリーグ6位の成績でリードオフマンとして上々の活躍を見せている。
今シーズンの石川は、従来のオープンスタンスのフォームからクローズドスタンス気味のフォームに変更。
オープン戦の成績こそ打率.143と低迷したが、シーズン開幕5試合目で猛打賞を記録すると調子は一変。以降ここまで好調を持続し、「一番・セカンド」として定着。
今やグリエルの契約解除をすっかり忘れさせる活躍を見せている。