鯉の優良助っ人シアーホルツとエルドレッド 共通点は「日本への適応の高さ」
優勝候補といわれながら、交流戦開幕時はまさかのセリーグ最下位のカープ。しかし、ここにきてようやく自慢の打線が復調してきた。中でもエルドレッド、シアーホルツの優良助っ人がチームに大きく貢献している。
2015/06/04
ベースボールチャンネル編集部
日本野球に対応する前向きな姿勢
この道程は昨シーズンの本塁打王エルドレッドを思わせるものがある。
198㎝の大きな体からのフルスイング、このパワーを日本での成功に結びつけたのは、日本野球の研究であった。
来日1年目、エルドレッドは語っている。
「日本もアメリカも野球は同じです。しかし、投手が違うタイミングや軌道で投げてきます」
彼は、投手の球筋や傾向を頭に叩き込んだ。その上で、自分の強みであるフルスイングをフィールドで見せた。
エルドレッド、シアーホルツの共通点、それは、自らの強みという軸足はいささかもぶれていないことである。ただ、日本野球を頭に入れ、変化を前向きにとらえてアジャストしようとしている。
エルドレッドの言葉が印象的だ。
「言葉の違い、文化の違い、これらを楽しめています。日本語を使っての買い物も楽しいし、日本の規格の建物の中で、自分の体が大きいということを再認識するのも面白いです」
シアーホルツにも笑顔が増えた。
「新幹線は静かだしリラックスできるね。それに遅延がほとんどないことはすごいよ」
プレースタイルの幹は変わらない。しかし、状況に応じて、変化には前向きに対応していく。
チームの上位浮上のため、カープ自慢の優良助っ人は、全力プレーを惜しまない。
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