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NPBが考える、新たな野球振興策 「ベースボール型授業」指導用教材作成の狙い

プロ野球12球団と一般社団法人日本野球機構が、全国の小学校で野球、ソフトボールなどの経験がない先生でも体育の「ベースボール型」授業を気軽に行うための手助け、環境作りを目的とした「みんなが輝く やさしいベースボール型授業」指導用教材(DVD付)を制作した。その教材は5月に全国約2万1,000校の小学校に無償配布された。制作に込められた意図や、願いを日本野球機構・野球振興室室長の平田稔氏に伺った。

2015/06/10

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「ベースボール型」授業って何だ?

表紙
――まずは、日本野球機構が「ベースボール型」授業の指導用教材を配布することになった経緯を教えてください。そもそも、ニュースを耳にしたときに「ベースボール型って何?」と思った大人も多いと思います。

 はじめに、小学校の体育についてご説明しましょう。球技にはネット型・ゴール型・ベースボール型の3種類があります。ネット型はバレーボール、ゴール型はバスケットボールやサッカー、ベースボール型は野球やソフトボールになります。

――ベースボール型の定義はどこにあるのでしょうか?

 2チームにわかれて、攻守交代があることです。ベースボール型の授業で見ていくと、1976年にソフトボールが小学校の体育授業の必修科目から外れ、97年まで行われていませんでした。98年から再度選択科目として取り入れられ、これが2010年まで続いていきます。そして、2011年からはベースボール型が必修となり(3年生から必修)、全国の小学校で行われるようになっているのです。

――私のときは(1977年生まれ)、ベースボール型の授業がなかったと思うのですが、選択科目にも入っていなかったのですね。

 世代でいうと、30歳前後から45歳ぐらいですね。特に女性の方がそうですが、野球やソフトボールに触れた経験のない先生が、実際にはいらっしゃいます。今、小学校は女性の先生のほうが多いため、ベースボール型が必修になったといっても、『指導するのが難しい』という声が聞こえてきます。そこで、授業の手助けになればという想いで、昨年5月から指導用教材の作成を始め、今回の配布にいたったわけです。

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