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10.2パリーグ天王山の勝敗を分けるポイントは攻撃陣。ソフトバンクの打”線”か、オリックスの”足”か

セリーグの熾烈な2・3位争いの翌日は、パリーグのペナントシリーズの天王山を迎える。ソフトバンクが勝てば、優勝。オリックスが勝てば、逆王手となる。まさに両者総力戦で臨むこの一戦。勝利には、やはり攻撃陣の奮起が必要だ。9月に入り、やや湿りがちな両チームの攻撃陣のデータを紐解くと、天王山を制するポイントが見えてきた。

2014/10/01

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 いよいよ10月2日に今シーズンのパ・リーグ「最終決戦」が行われる。
 シーズン最終戦となるソフトバンクが勝てば優勝決定。オリックスが勝つとマジック1が点灯し、楽天との残りの2試合に逆転優勝の望みをつなぐことになる。

 大詰めの一番とあって、両チームともに先発陣もリリーフ待機させ、調子のよい投手を惜しみなく投入する「明日なき継投」になるだろう。

 となればその投手を打線がいかにとらえるかということになる。

 両チームともに9月に入り打線は調子が後退しているが、内容は若干異なる。

打線が、”線”として機能しなかった9月のソフトバンク。キーマンは吉村裕基

 規定打席以上の3割打者5人と破壊力ある打撃で白星を積みかさねてきたソフトバンク。しかしチーム本塁打は95本でリーグ4位と意外に少ない。
 これは7月9本、8月6本と一桁台と二月続けて極端に本塁打が出なかったことが影響している。

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 しかしこの二月打てなかったわけではなくチーム打率は7、8月ともに.280、チーム打点も7月92点、8月107点で、安打を連ね打線のつながりで得点していた。

 9月に入ると、チーム本塁打は4カ月ぶりに20本超えしたものの、打率が.260に落ち込んだ。散発の本塁打は出るものの、打線が線として機能せずチーム打点は75。投手陣の不調も重なり月間8勝14敗と負けが込んでしまった。

 シーズンの締めくくりとなる最終戦。疲れが見えているとはいえチーム防御率2点台のオリックス投手陣を打ち崩すには、原点に戻り打線のつながりで勝負したいところ。
 上位がチャンスメイクし中軸につなぐという作戦の教科書のような攻撃はもちろん、クリーンアップトリオが返しきれなかった走者を、下位を打つ中村晃、吉村裕基で掃除できるのはソフトバンクの強みだ。

 吉村は強力打線のなかにあって目立たないが、得点圏打率.370、9月はチーム3位の10打点を挙げるなど勝負強い打撃を見せている。

 代打率は18打数9安打、1本塁打でここ一番の勝負どころで起用されればリーグ優勝の行方を左右するキーマンになるかもしれない。

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