渡邉、石井一、平沼、玉井……来季立て直しへ、今季いちばんの成長株は?【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#110】
CS進出の可能性は残るが、わずかな望みだ。この状況下で、「今年いちばん伸びた選手は誰だろう?」を考えてみたい。
2019/09/14
投手で今季いちばんの成長株
ただなべりょ、ピンちゃん、沼っちでピタリと名前が止まる。横尾も伸び悩んだ。淺間もチャンスを逸した。もちろん清宮も低迷した。みんなため息になる。ああ、いかんいかん、せっかく前向きな話題なのに…。
「ピッチャーはどうよ? 有原しか名前が出ないけど」、再び僕が水を向ける。すると1人がその日の先発、北浦の話をした。「2安打1失点のピッチャーを3回で下げちゃいますからね、伸びるもんも伸びないっていうか、誰が伸びたんだかわからないシーズンですよ」「堀なんてどんな気持ちなんだろう、先発の柱になるかと期待されてたのに便利屋みたいに酷使されて…」「加藤もなぁ…」、あ、またいけない流れだ。みんな愚痴になってしまう。
「玉井はどうなの? 玉井大翔は伸びたでしょ。イニングイーター、もしくは中継ぎの火消し役。先発つぶれたら玉井でしょ。あと、ランナー出して厄介だぞって場面も玉井でしょ。ゲッツー取れるし。割り切る発想ができるようになった。仕事人の風格ですよ。玉井は間違いなく今季グーンと伸びたよ」、もう僕は力説していた。「玉井は収穫である」の一点を死守。ビタいち譲らない構え。
そうしたら誰が言うともなく「登板過多じゃないですかねぇ、玉井1シーズンでつぶれないか心配ですよー」「投げ過ぎ」「投げさせ過ぎ」、うわあ、みんなネガティブだなぁ。読者の皆さん、玉井は伸びましたよね? 収穫ですよね? 僕はプロで稼げるピッチャーになったと思うけどなぁ。玉井のことみんなもっと褒めてほしいですよ。
田中賢介、福浦和也……一時代とのさよなら。野球史の一員になった平沼翔太への期待感【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#111】