北海道の方言? セのファンも驚愕、日ハム実況の「ワンツースリー」!【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#6】
日ハムファンにすっかり定着しているCSスポーツチャンネル『GAORA SPORTS』のファイターズ戦中継。今季、アメリカンスタイルな実況に変わった。
2015/06/12
聞きなれないアメリカンスタイルの実況
近藤アナは便宜上、「アナ」と呼ばせてもらっているが、正規のアナウンサー教育は受けていないと思う。たぶんご本人の自覚としてもアナウンサーであるより、キャスターやコメンタリーという意識のほうが強いんじゃないか。帰国生であり、幼少期はアメリカ西海岸のサンディエゴで育ったようだ。北米スポーツと運命的な邂逅を果たし、立命館大学時代はアメフトの日本代表に選ばれたりしている。卒業後はXリーグ、アサヒ飲料チャージャーズでプレーした。だからアスリート出身のスポーツコメンタリーだ。
が、僕の知るスカパー、J-SPORTS関係者によると近藤さんは最初、スタッフだったと聞く。2002年の日韓W杯のときはスカパーの韓国センターで裏方をやっていた。だからアクの強い現在のトークスタイルは、見様見真似で作り上げた我流なのだろう。それはひと言でいうとアメリカンスタイルだ。
「ツーツーピッチ!」
「ツーアップツーダウンです」
「中田のツーランショットが飛び出した」
近藤アナはまったく躊躇なく、こうした本場仕込みの野球英語を投入する。
たまに用語説明をまじえるときもあるが、まぁ、毎日実況してるから、いちいち説明するとクドいのだろう。実質、説明なしで放り込まれるケースが大半だ。
その代表作(?)が「ワンツースリー」だ。もう僕らファイターズファンは耳にタコができるほど繰り返し聞かされている。こんな風に用いる。
「大谷はこの回もワンツースリーに切って取りました」
三者凡退のことらしい。まぁ、だからファンは、試合の文脈から近藤アナの言ってることを推理することになる。
もしかすると野球英語を習得して、将来、大リーグで働いたりする小・中学生(「ワンツースリー・チルドレン」?)が育っているのかもしれないが、今のところは単に軽くイライラしたり……。これはいつか突き抜けて「面白い」ってことになるのだろうか。
笑ったのは交流戦で初めて「ワンツースリー」に触れたセのファンの反応だった。
「パではワンツースリーって言ってるのか?」
「ワンツースリーは三者凡退を意味する北海道の方言なの?」
ちなみにJ-SPORTSのアメフト中継では「イッツグッド!」を連発してるらしい。
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