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矢野謙次のトレードは「新しい巨人」の始まり 矢貫俊之と北篤を獲得した理由

ジャイアンツとファイターズの間で行われた2V2のトレード。はたして、それが意味するものとは?

2015/06/13

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矢野は移籍後即先発で猛打賞

「ファイターズ最高!」

背番号37を身にまとった矢野謙次は、札幌ドームのど真ん中でそう叫んでみせた。
日本ハムに移籍して即「6番DH」として先発出場すると、3本の二塁打を放つ猛打賞の活躍。
延長11回裏も先頭打者として二塁打を放ち、チームのサヨナラ勝ちに大きく貢献。
そしてお立ち台から日本ハムファンに挨拶代わりの絶叫。
ついでに「東京都出身、34歳です」と自己紹介までぶっこみ、これ以上ない北海道デビュー戦を飾った。

あまりに衝撃的だったジャイアンツ一筋13年目の人気選手のトレード。
巨人からはこの矢野謙次に加え、須永英輝(29)が5年ぶりの古巣復帰。
日本ハムからは矢貫俊之(31)、北篤(26)が新天地へ移籍した。
先月就任したばかりの巨人堤GMは「夏場に向けた中継ぎ強化、強肩の外野手補強」と獲得理由を説明。
今季の巨人はチーム防御率2.69で12球団トップの投手陣を誇るが、最近はややバテ気味。
6月の10試合中、先発投手に勝ちがついたのはわずか2試合のみだ。
さらに長年チームを支えてきたブルペンの大黒柱・山口鉄也も勤続疲労からか昨年までの安定度はない。
それでも左の中継ぎでは、ドラフト2位サウスポーの戸根千明が24試合で防御率1.46と奮闘中。
デビュー以来121戦無敗のプロ野球記録を継続中の高木京介も復活の兆しを見せている。

【次ページ】手薄な右の中継ぎ陣
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