米メディアも男気・黒田博樹をクローズアップ MLB200勝投手は「結果論で評価すべきではない」
MLBで十分な実績を残し、今季カープに復帰した黒田。その黒田の今を米メディア『ESPN』で報じた。
2015/06/14
広島に移籍後も米メディアで取り上げられる黒田
ファンを奮い立たせる「男気」は健在だ。広島・黒田博樹投手が12日の敵地ソフトバンク戦で8回無失点と好投し、チームトップの6勝目をマーク。借金がかさみ、なかなか浮上のきっかけを見つけることができないチームに何とか活力を与えるべく、ここまで交流戦3連勝と気迫のピッチングを続けている。
開幕前まで優勝候補の大本命とも言われていたチームは現在最下位。そんな苦境にあえぐ古巣でマウンドに立っている黒田の姿をメジャーリーグの関係者たちは一体どのように見ているのか――。つい先日、米スポーツ専門局の『ESPN』が、その疑問にこたえる興味深い放送をオンエアしていた。
同局放送の情報番組『ベースボール・トゥナイト』でドジャース、ヤンキースとメジャーリーグに計7シーズン在籍して輝かしい成績を残した後、今季から8年ぶりに日本復帰を果たしたベテラン右腕の近況が〝ホット・トピックス〟として取り上げられたのだ。
ちなみに昨年12月の時点で黒田に対してはドジャースが年俸1600万ドル、パドレスも同1800万ドルを用意し、それぞれ巨額のオファーをかけていたと米メディアでは報じられている。しかし、これだけの破格条件を提示されても黒田は首を縦に振らず「現役の最後はカープで全うしたい」という古巣への恩義を貫き、年俸も4億円(推定)とメジャー他球団と比較して大幅に低い広島への復帰を選んだことで米国内では〝大きな驚き〟としてとらえられていた背景がある。
それだけに低空飛行の続く広島でプレーを続ける黒田には、米メディアから「だから言ったじゃないか」「メジャーでプレーしたほうが良かったのではないか」などという論調の報道が出たとしても不思議はない。
ところが同番組に出演したESPN専属アナリストのカート・シリング氏の見解はこうだった。