米メディアも男気・黒田博樹をクローズアップ MLB200勝投手は「結果論で評価すべきではない」
MLBで十分な実績を残し、今季カープに復帰した黒田。その黒田の今を米メディア『ESPN』で報じた。
2015/06/14
黒田のような決断は多くのプレーヤーはできない
「素晴らしいと思う。他に巨額のオファーを受けながら、自分の信念を曲げずに元のチームへ帰っていった黒田の姿勢は評価されるべきことであり、簡単なことではない。ほとんどのプレーヤーが彼のマネをできないだろう。だから彼の所属するチーム(広島)が今苦しい状況であっても、そこでプレーする黒田について結果論で『間違っていた』『かわいそうだ』と言うのは大きな間違いだ。彼は熟考した上で、そこ(広島)を選んだ。現在チーム状況が悪かったとしても、そこから懸命に脱しようとする彼を見ようじゃないか。等身大の彼を見ようじゃないか。最後まで見届けようじゃないか。私は自分の出身チームに帰っていった彼をリスペクトしたいからこそ、こう言いたいね」
かつてレッドソックスやダイヤモンドバックスなどで数々の栄光を築き上げ、メジャー通算216勝をマークした同氏の言葉だけに十分すぎる重みと説得力がある。
複数のビートライター(米国内における『チーム担当記者』の呼称)たちも、シリング氏と同じ見解を黒田に対して抱いているようだ。その中には「誰よりも熱い気持ちを持つ黒田のことだ。リーグ最下位にあえぐチームを自分のピッチングで絶対に救ってやるのだと、闘争心をみなぎらせているはずだ」と黒田の現在の心境を分析する人物も実際にいた。
広島復帰を選択した黒田の「男気」は、海の向こう側でも決してナンセンスなことではなく理解されているのだということをあらためて感じさせられた。
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