構想しておくべき「次の4番」。攻撃型2番、大田泰示も適任者の一人【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#112】
ファイターズに移籍して3年目。攻撃的2番打者として大田泰示は、すっかりチームの顔となった。長打も期待できる大田は、次の4番候補の一人ではないか。
2019/10/14
ツイートしてわかる、大田の貢献
僕は事情があって、今年の6月から自分でツイッターを回していくことになった。それまでは芸能人ばりに公式アカウントを「中の人」が運営してくれていたのだ。これは楽ちんだった。特にラジオ出演や記事の掲載告知! 僕は昔から番組収録したり、記事を書き上げるとそこで仕事が終わった気になってしまって、いつ放送されるとかいつ掲載されるとか、そういうのに無頓着なところがある。
自分でツイートするようになって、まぁ、情弱の初心者だから何もわからないのだが、ひとつどうしたもんかなぁと悩んだことが「ファイターズの試合中、つぶやくかどうか」だった。まぁ、オンタイムで「中田翔3ラン来たーー!!」とか「石川直也がんばれ!」とかつぶやいたほうが、見てくれる人は楽しいだろう。だけど、ちょっとひとつ間違うとウザいんじゃないかなと思ったのだ。いつもさんざん野球コラム書いてるくせに、それに飽きたらず試合中にツイートまでしてやがる、なんて言われたら凹むじゃないか。
まぁ、色々考えた挙げ句、試しにやってみることにした。面倒だったり、評判悪そうだったらピューッと撤退すればいい。別に仕事じゃないんだから気楽にいこう。こういうのは石にかじりついて頑張るものでもないだろう。
で、やってみたら、試合中のツイートが案外面白かったのだ。皆、球場や自宅やなんかで個別に試合を見てるんだけど、何となく一緒に観戦している気分になる。で、ツイートをするようになって以前にも増して注目するようになったのが大田泰示だ。大田泰示が「タイシたもの」だったのだ。
いやもう、これは駄ジャレでしかないのだが、大田泰示が活躍する度、僕は「タイシたもの」とツイートをし続けたのだ。ホームラン、走者を返すタイムリーはもちろん、ライト守備でのファインプレーでも「タイシたもの」とツイートした。で、これを習慣づけてから気がついたのだが、大田泰示が「タイシたもの」になる回数が多いのだ。毎試合、いいプレーを続けていた。
そりゃ人間だから打てない日もあるのだ。今季、大田は何度かスランプを経験した。特に8月、チーム低迷期のスランプは深刻だった。大田はそもそもゲッツーの多いバッターだ。これは強打者の証でもあるのだが、沈む変化球を引っかけて、球足の速いショートゴロを打ってしまう。
じゃ、そういう試合は「タイシたもの」ツイートは無しかというと、さにあらず。守備でツイートしているのだ。今年のキャンプで大田は近藤健介、浅間大基とサードのポジションを争ったが、ひとシーズン終えてみて「大田=ライト」が定着した。というか、ライトしか考えられない。それくらい守備で貢献しているのだ。足が速く、球際に強く、その上、肩が強い。僕はゴールデングラブ賞の声がかかってもぜんぜん驚かないけどな。