ソフトバンク・和田毅、5回1安打投球「初回から飛ばしていきました」 巨人・菅野の好投には「自分もついていこうという気持ちで投げられた」【日本シリーズ第4戦】
2019/10/24
読売ジャイアンツと福岡ソフトバンクホークスによる「SMBC日本シリーズ2019」第4戦が23日、巨人の本拠地東京ドームで行われ、ソフトバンクが3年連続の日本一に輝いた。この日は、先発・和田毅投手の5回を無失点に抑える好投が光った。
「4戦目だったので、自分はこの登板をすればもう登板はないのかなと。初回から飛ばしていきました」という和田。その初回は、2番・坂本勇人に四球を与えたものの、巨人の上位打線を凡打で打ち取る立ち上がりを見せた。
すると、「初回はそんなに感じ的には良くなかったんですけど、2回ぐらいからだんだん良くなってきて、いい形で5回まで」という言葉通り、2回にはゲレーロ、若林、田中俊を圧巻の3者連続三振。3回には亀井に初安打を浴び、2死一、二塁のピンチを背負うが、3番・丸佳浩を見逃し三振に仕留め、得点を許さなかった。
3点の援護をもらった直後の4回も三者凡退と危なげない内容。「5回は結構きつかったです」としながらも、下位打線を打たせて取る投球で先発の役割を果たした。和田は、5回71球を投げ、被安打1、奪三振6、無失点の成績で、自身16年ぶりとなる日本シリーズでの勝利もさることながら、チームのポストシーズン10連勝、セ・リーグ6球団を制しての日本一、球団史上初の3年連続日本一など多くの記録へと導いた。
また、「菅野(智之)も初回気合の入ったピッチングをしてましたし、もう腹をくくって、そう簡単に点は入らないなと。自分もついていこうという気持ちで投げられた」と投げ合った相手エースのことも称えている。
取材・文 森田深志