巨人・菅野智之、悔しいシーズン終え「プラスに考えているようじゃダメ」。引退のマシソンは「最高のチームメイト」【日本シリーズ第4戦】
2019/10/24
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今の投球の根底には「阿部さんの配球だったり教えがある」
読売ジャイアンツは23日、本拠地・東京ドームで行われた福岡ソフトバンクホークスとの「SMBC日本シリーズ2019」第4戦に3-4で敗れ、日本シリーズ敗退が決定。先発した菅野智之投手は7回途中4失点の内容で、敗戦投手となった。
「悔しいシーズン」だったと振り返るように、今季はプロ7年目で初めて規定投球回数に届かず、防御率も3点台後半と不本意な数字に終わった菅野。この日は、腰痛の故障明けで、9月15日以来のマウンドとなった。
その菅野は、初回からけがの影響を感じさせない快投を披露。今宮、柳田の連続三振を皮切りに、3回まで安打1本に抑える投球をみせた。4回にはグラシアルに一発を浴びたものの、5回からは再び立ち直り、7回途中で降板するまでソフトバンク打線を翻弄した。
復帰登板で、ソフトバンク相手に6回1/3を自責点3。高い制球力は健在で無四球ピッチングだった。万全ではない中108球を投げて試合を作った菅野だが、4連敗で日本シリーズを終えたことに言及し、「プラスに考えているようじゃダメ」と、早くも来季に向けて決意を新たにしている。
また、今季限りで引退を表明していた阿部慎之助捕手については、プロ1年目からバッテリーを組んでいたことを回想しつつ、「僕の今のピッチングがあるのは、阿部さんの配球だったり教えがあると思います」と感謝を述べ、同日にプロ野球での現役引退を発表したスコット・マシソン投手には「本当に最高のチームメイト」だったと淋しさを滲ませた。
取材・文 森田深志