菊池涼介のメジャー評価は“守高打低”で一致 武器と課題明白も「アルトゥーベサイズ」で堂々勝負へ
2019/11/09
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適しているチームにレッドソックスなど6球団挙がる
広島東洋カープの菊池涼介内野手がポスティングでのメジャーリーグ挑戦したと8日(日本時間9日)に『CBSスポーツ』など複数の米メディアが報道した。
菊池はプロ8年間で通算1117安打、打率.272、85本塁打、379打点、107盗塁をマーク。2年目から7年連続で二塁手部門でゴールデングラブ賞を受賞した守備力が最大の武器だ。
米メディア『CBSスポーツ』によれば、菊池のメジャー挑戦と攻守の成績とともに「強力なリーダーシップでクラブハウスで存在感を示す」とそのキャラクターを紹介。一方、選手としての能力については「二塁手としてダイナミックな守備を見せるが、パンチ力のある攻撃はない」と批評しながら、華麗な守備に定評のあるホセ・イグレシアス内野手(シンシナティ・レッズからFA)が最高の比較対象だとした。
また同サイトでは、身長171センチ、体重72キロという小柄な体格を「ホセ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)サイズ」とシルバースラッガー賞とオールスターに通算5度選出されている選手の名前を用いて表現。起用ポジションについては、「おそらく遊撃でも大丈夫だが、ベストフィットするのは二塁だ」と肩の弱さも指摘した上で慣れ親しんだ二塁での起用が最適であるとしている。
ポジティブな面とネガティブな面の両方に言及している同サイトだが、そんな中で菊池に適しているチームとしてオークランド・アスレチックス、ミルウォーキー・ブリュワーズ、アリゾナ・ダイヤモンドバックス、クリーブランド・インディアンス、ワシントン・ナショナルズ、ボストン・レッドソックスの6球団を挙げている。
また他のメディアでは、『フォーブス』が菊池について「菊池を見たスカウトは、すぐにメジャーリーグのゴールドグラブ賞候補になると信じている」と紹介。しかしその反面、攻撃力が課題で、一部のスカウトは「メジャーの投手が圧倒するだろう」との予測も綴った。
今オフのFA市場にいる二塁手は、通算133本塁打の29歳スターリン・カストロ、通算192本塁打の32歳ブライアン・ドージャー、通算125本塁打で今季のナショナル・リーグ優勝決定シリーズMVPに輝いた36歳ハウィー・ケンドリック、通算123本塁打の32歳ジェイソン・キプニス、通算133本塁打の28歳ジョナサン・スコープとメジャーで実績を残した実力派揃いだ。
その中でポスティングでの挑戦に名乗りを挙げた菊池は29歳。果たしてどの球団が手を挙げるのか。また、移籍した場合はどんな成績を残すのか。同じく今オフのメジャー挑戦を表明している筒香嘉智外野手、秋山翔吾外野手とともに今後も動向に注目が集まる。