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「長野久義30歳」天才打者の未来を左右する76試合

入団してから、毎年コンスタントに成績を残し、チームの主力としてけん引してきた長野久義。年齢は30代に突入するも、プロではまだ6年目だ。ファンはそんな背番号7に何を思うのか?

2015/06/20

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結果でファンを説得

圧倒の菅野、共感の内海。

1年ほど前、そんな記事を書いた記憶がある。
当時は巨人ファンの間でも、菅野の力は認めつつもエースはまだ内海推しが多かった。
気持ちはわかる。内海哲也はファンの共感を呼ぶ投手だ。
2軍で苦労して、監督からニセ侍なんて揶揄されながらも、腐らず投手陣のリーダーまで上り詰めた。
あの頼りなかった痩せっぽちのサウスポーが、いまや若い投手陣の良き兄貴分。
その長い年月やドラマを、内海とファンは共有している。

対する菅野は、最初から凄すぎていまいち感情移入ができない状態。
1年目からローテのど真ん中に君臨し、2年目には最優秀防御率のタイトルとセリーグMVP獲得。
「原辰徳の甥っ子」という好奇の視線を圧倒的な実力でねじ伏せてみせた。
それが、3年目の今季は少し違う。
防御率1.55とリーグトップを走りながらも、常に相手エースとぶつかり6勝5敗と勝ち越しは1つ。
今は圧倒というより「説得の菅野」だ。
投げる度にファンを説得している。
説得に成功すると、人は納得する。
「あいつが真のエースだ」と納得するわけだ。
仮に試合に敗れても、あいつで負けたなら仕方がないと思わせる選手。
エースやクリーンナップには常にそういう絶対的な存在でいてほしい。

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