カラバイヨら活躍で注目 他にもいる“お買い得”独立リーグの外国人選手【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は、今シーズン急増している独立リーグからの外国人助っ人獲得についてだ。
2015/06/23
NPBに再チャレンジする選手も
最近目立つのがオーストラリア出身の選手だ。オーストラリア・プロリーグ(AUBL)がMLB傘下に入ってから選手の実力が急上昇している。新潟のキャンディラスもAAAの経験があり、即戦力として期待できよう。
ルートインBCリーグには、フリオ・フランコ、タフィ・ローズというMLB、NPBで実績を残した超ベテランがいる。彼らはこうした若手選手の指導者、アドバイザーとしても機能していると思われる。
四国アイランドリーグplusの外国人打者を見ていく。
四国は4球団で、8球団あるBCリーグの半分の数のため、選手数は少ない。今季は、投高打低になっているので打撃成績はよくないが、見るべき選手はいる。
蒋智賢(チェン・チーシェン)は、台湾出身だが台湾プロリーグを経ずに渡米。ボストン・レッドソックスのAAAまで進んだキャリアがある。今季の高知では格の違いを見せつけている。年齢も若く、有望ではないか。ともに入団した林哲宣(リン・ジェシュエン)は、わずか9試合だがボストン・レッドソックスでプレーしたメジャーリーガーだ。この選手も若い。香川のカークランドは、2011年に楽天のテストを受けたが不合格だった。ポロは、2013年に楽天に在籍していたが、1軍の試合には出ていない。
これらの選手はNPBに再チェレンジすべく、四国でプレーをしているのだ。
なお、先日の藤川の高知での初登板の時に三塁を守っていたラシィナは、野球では後進国の西アフリカ、ブルキナファソの出身でまだ17歳だ。実力はまだまだだが、野球を母国に広めるために“留学”のような形で来ている。こういう選手もいるのだ。