カラバイヨら活躍で注目 他にもいる“お買い得”独立リーグの外国人選手【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は、今シーズン急増している独立リーグからの外国人助っ人獲得についてだ。
2015/06/23
投手陣にも有望選手がそろっている
次に投手を見ていこう。
ルートインBCリーグの外国人投手の投球回数順を見ていく
石川のライアン・シールはがっちりした体躯の右腕。カブスのAAAまで上がり、2009年、2013年のWBCオーストラリア代表にも選ばれた。リリアーノはわずかだがMLBでも投げていた。2008年にオリックスのトライアウトを受けたが不合格だった。ソト、ロメロは一時期NPBに在籍していた。
白嗟承(ベック・チャスン)は韓国出身、韓国プロリーグを経ずに渡米し、マリナーズ、パドレスでも投げた。オリックスにも一時期在籍していた。
若さでいえば武蔵のデロスサントスも有望。アスレチックスで2年投げていた。
群馬のラミレスは、アレックス・ラミレスの甥である。
好成績を上げているのは、やはり上のリーグで投げた経験のある投手が多い。
四国アイランドリーグplusの外国人投手の投球回数順を見ていく。
好投手を輩出してきた独立リーグだが、今年も目立つ投手がいる。徳島のブランセマはプロで投げた経験はないが、今季は安定した成績を挙げている。こういう無印の掘り出し物がいるのも独立リーグの良さだ。
香川のネイラーは、2009年WBCオーストラリア代表。150km/h超の速球で先発、救援投手として活躍している。29歳だが、最後のチャンスに挑んでいる。
なお、ベニテスはドミニカの広島カープアカデミー在籍中で、広島から派遣されている。
ウーはミャンマーからやってきて3年、母国で野球を広めるパイオニアになるはずだ。
こうして見ると、さまざまなキャリアの外国人選手が独立リーグからNPBを目指してプレーしていることが分かる。
多くの選手がNPBに上がれば、それが実績となって、さらに優秀な外国人選手もやってくることになる。
この好循環がさらに続くことで、独立リーグもレベルアップできるのだ。
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