期待大の助っ人たち!MLBの実力者は日本で輝けるか エスコバー、パーラ、ボーアの特性とは
2019/12/01
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今季も続々!セ3球団にそれぞれ加入
今オフも日本プロ野球はメジャーリーグ(MLB)で実績を残した選手を獲得している。中でも、“有名どころ”でいえば東京ヤクルトスワローズのアルシデス・エスコバー内野手、読売ジャイアンツのヘラルド・パーラ外野手、阪神タイガースのジャスティン・ボーア内野手の3人。各選手とも個性あるプレースタイルが魅力だが、メジャーで残してきた成績からどのような選手なのかを改めて見てみよう。
「打ってこそ」積極攻撃と走力生かし塁上を賑わせる
まず、ヤクルトのエスコバーは「身体の強さ」と「積極性」が持ち味。メジャー11年の経験を誇り、通算1437試合で打率.258、1367安打、41本塁打、442打点、174盗塁の成績をマークした。
ミルウォーキー・ブリュワーズ時代の2010年に正遊撃手となり145試合に出場すると、翌年カンザスシティ・ロイヤルズに移籍しても2018年まで毎年140試合以上に出場。2014年、2016年~2017年には全162試合に出場し、成績だけでなく故障の少なさでも重宝される選手であることを証明した。
打撃では本塁打こそ少ないものの、224二塁打、54三塁打をマークするなど出塁した際には走力を生かして塁上をにぎわせ、相手にプレッシャーを掛け非常にしぶとい。
また、初球の打率が.324と高く、カウント別では最も多い198安打、9本塁打をマークしている。この積極性もあって四球数が少ない分、出塁率は低くなってしまうが、あくまで「打って出塁、打って得点を生み出す」という攻撃的な姿勢を持っている。
守備では2015年にゴールドグラブ賞を獲得。遊撃として通算1386試合に出場し、失策は140個で守備率は.976をマークした。しかし、DRS(各ポジションのリーグ平均と比べて、守備でどれだけ失点を防いだかを示す指標)は-9と実は守備での貢献は大きくない。それでも、「これぞメジャー」というダイナミックなプレーで試合を流れを変えることも期待される。