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西武の新助っ人スパンジェンバーグをデータ分析 最適は「9番・二塁」?元有望株の能力開花なるか

2019/12/08

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“アメリカ版・外崎”と“本家”どう起用する?

 気になるのは得点圏での成績だ。通算233打席で打率.257、4本塁打、82打点。今季も打率.259、0本塁打、7打点と打率で言えば同じような傾向が出ており、勝負強さという点では課題が残る。
 
 打順は通算で6番起用されることが77試合と最も多く、この場合は打率.264、7本塁打、31打点。58試合以上の経験がある2番、5番、6番、7番、9番の中では最も本塁打数と打点が多い。しかし、得点圏打率の弱さを考えれば、最も打率が高い.313を残した9番(70試合、3本塁打、14打点)で上位打線に繋ぐという起用も適しているかもしれない。
 
 打球方向は、ゴロの打球は右翼方向へ“引っ張る”(68.7%)、フライの打球は逆方向である左翼方向へ“流し打つ”(43.5%)という傾向があるが、ゴロの打球(打率.262)もフライの打球(打率.261)も打率自体はほぼ同じ。
 
 だが基本的にパンチ力はあるものの“ホームランバッター”ではないため、野手の間を抜く“ミドルヒッター”として期待したい。一発より効果的な適時打で相手投手にプレッシャーをかける攻撃に期待したいところだ。
 
 守備面では、通算で35個の失策を記録しているが、その内訳は二塁で13個(164試合、守備率.977)、三塁で20個(174試合、守備率.948)、遊撃で0個(5試合、守備率1.000)、左翼で1個(45試合、守備率.979)、中堅で0個(1試合、守備率1.000)、右翼で0個(2試合、守備率1.000)。
 
 DRS(各ポジションのリーグ平均と比べて、守備でどれだけの失点を防いだかを示す指標)は、二塁での「+2」が最も優れている。逆に、三塁での「-7」が最も悪い。外野手としては「-2」(左翼で-1、中堅で0、右翼で-1)となっており、守備での貢献度が高いのは二塁手としてだった。
 
 西武の二塁には、今季同ポジションで142試合に出場した外崎修汰内野手がいるが、同じようなユーティリティー性を持つ外崎とスパンジェンバーグをどのように起用していくのか注目される。
 
 メジャーでは攻守でその潜在能力を発揮しきれない感があったスパンジェンバーグだが、新天地である日本、西武でそれが開花されるだろうか。

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