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オリ東明「フォア・ザ・チーム」 ”攻める”ピッチングで2カ月ぶりの勝利【どら増田のオリ熱コラム #44】

24日、対楽天戦に先発した東明大貴は7回1失点の好投で2カ月ぶりの勝利投手となり、味方の大量援護でチームも6-1で快勝した。

2015/06/25

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ここまで好投を続けるも勝ち星に恵まれず

 19日に神戸サブで行われたウエスタンリーグ対中日戦に先発したプロ2年目の東明大貴は、中日打線を手玉に取るような力のあるピッチングで3回をパーフェクトピッチングでねじ伏せた。球を受けたキャッチャーの若月健矢は「何回か首は振られたんですけど、凄くいい球が来てました」と東明のピッチングについての手応えを語っていた。

 東明は登板後、その足で選手寮の室内練習場で行われていた一軍の練習に合流。翌20日は選手会プロデュースデーということもあり、仲が良い西勇輝とともにアニマルユニフォーム(東明はフラミンゴ)を着用して試合前のトークショーに参加(翌日も参加している)し、笑顔で大前一樹アナウンサーと掛け合いをしていた。

「自分の持ち味である攻めるピッチングができたと思います」

 トークショー終了後、東明に前日の登板について聞いてみると、このような答えが返ってきた。東明は11日に交流戦後、公式戦まで日程が開いたことで登録抹消されたが、最後に登板した10日のヤクルト戦では疲労感のようなものが見られていた。(6回7安打3失点)怪我や不調による抹消が繰り返されていたオリックス投手陣において、ディクソン、西とともに開幕からローテを守っている今季の東明はここまで11試合登板、1勝4敗の防御率3.67と決して誉められた数字ではない。

 しかし、2点差以内に抑えた6試合中、勝ち星はわずか1と好投した日は我慢の投球が続いている。5月1日のソフトバンク戦ではヒーローインタビューが確定していたのにもかかわらず最終回にひっくり返された。
 実際キャンプから東明を追ってきたこのコラムも、東明をテーマに書きかけたものがいくつか残っており、それだけ報われない投球が多かったのは確かである。
 特に今月3日の巨人戦では7回1失点で自己最高133球の力投も勝つことができなかった。

「あの時は6回のピンチ(1死2塁の場面)に高山ピッチングコーチがマウンドに来て、代えられるかな?と思ったら代えられなかったので、しっかり投げ切ろうと思いました」

 東京ドームで初めて投げた巨人戦をこのように振り返っている。巨人戦での力投がヤクルト戦に響いた感じも否めないが、ここまでの抹消期間は良いリフレッシュになったのだろう。20日に次回登板への意気込みを尋ねると 「とにかく攻める気持ちを忘れずに頑張ります」と力強く話してくれた。

 東明の持ち味はやはり「攻める」ピッチングだ。今季は開幕ローテ6番手を争う形で、キャンプをスタートし、キャンプのシートバッティングでも、オープン戦初戦のソフトバンク戦でも、去年より頼もしくなった姿があった。

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