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オリ東明「フォア・ザ・チーム」 ”攻める”ピッチングで2カ月ぶりの勝利【どら増田のオリ熱コラム #44】

24日、対楽天戦に先発した東明大貴は7回1失点の好投で2カ月ぶりの勝利投手となり、味方の大量援護でチームも6-1で快勝した。

2015/06/25

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「攻める」ピッチングがナインを一つにする

「攻めた上での四球なら仕方ないと思うんです」(東明)

 出さないに越したことはないが、積極的に内角に攻めるが故に、東明が登板した試合で無四死球だったのは4月9日のロッテ戦のみ。逆に7失点と大炎上した5月8日の日本ハム戦は四球を1つしか与えていない。あくまで数字上の話ではあるが、ある程度四球を出しているほうが、むしろ東明は「攻める」ピッチングができているように思える。

 4月16日以来、勝ち星に恵まれていなかった東明は、24日に一軍再登録。この日、山形で行われた楽天戦に先発した。

成績は
7回、被安打4、奪三振8、四球2、死球1、自責点1、球数94

 強気の内角攻めはまさに「攻める」ピッチングで、持ち味であるスライダーも冴え渡っていた。4回以降はノーヒットに抑えた。松井稼頭央に死球を与えてしまった際には、思わず苦笑いを浮かべていたが、内角攻めから「攻める」気持ちは伝わってきていた。そして東明が「(今の打線は)頼もしいです!」と語っていたように打撃陣も、ブランコや中島裕之のホームランなどの6点で大量援護し、東明に2カ月ぶりとなる、うれしい2勝目をプレゼントした。

「とにかく自分の投球をしようということと、なかなかチームに貢献できなかったので、貢献できてうれしいです。思い切って投げた結果がうまくいったかなと思います」

 試合後、久々のヒーローインタビューに戸惑いながらも、喜びの笑顔を見せていた。東明についた久々の勝ち星はチームに大きな追い風を吹かせるかもしれない。それはホームランを放った4番の中島のコメントに現れている。

「東明が粘って投げていたので、何とか勝ちをつけてあげたかった」

 中島は5回終了後、東明に「必ず点を取ってやるから!」と声をかけたという。
 その直後の6回に3ランホームランを打ち、3点差に広げてくれたのだから、東明にとってこんなにうれしいことはない。中島は19日の神戸でもベンチを出る際に、「今日の仕事をしてきますわ!」と言ってタイムリーを放っており、4番の仕事を果たした。

 4番の中島が打ち、”攻めた”東明に2勝目がついた。下剋上を目指すオリックスにとって、今後追い風になるのは間違いない。

「フォア・ザ・チーム」の精神がプレーに表れ、さらに結果につながることで、ようやくチームがまとまってきたようだ。

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