ヤンキース・ガードナーが再契約 36歳ベテランが残留、ジーター氏に続くフランチャイズプレーヤーになるか
2019/12/13
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充実の外野陣も…実は故障者だらけ?
ニューヨーク・ヤンキースとブレット・ガードナー外野手が再契約を結び、同選手のチーム残留が決まった。米公式サイト『MLB.com』が12日(日本時間13日)、伝えている。
チーム一筋のベテランが残留を決めた。ヤンキースとガードナーは合計1250万ドル(約13億7000万円)で契約合意。2年目には球団側にオプションが付いている。これでガードナーは13年目のシーズンもヤンキースに所属することが決まった。
ガードナーは今季141試合で打率.251、28本塁打、74打点、10盗塁の成績をマークし、本塁打数はキャリアハイだった。盗塁企画こそ減ったものの、自慢の脚力はまだまだ健在。守備でも故障者の相次いだ外野をカバーし、名手ぶりを発揮していた。
チームにはアーロン・ジャッジ外野手、ジャンカルロ・スタントン外野手らスター選手がいるが、故障の多さがネックとなっており、ジャッジが102試合、スタントンに至っては18試合の出場のみだった。加えて、来季はアーロン・ヒックス外野手が手術の影響で開幕から欠場の見込みとなっている。
今季はマイク・トークマン外野手の台頭、キャメロン・メイビン外野手の活躍などもあったが、レギュラーも務められる外野手の存在が欲しいところだった。そのため、単なるバックアップの役割以上にガードナーは重要な選手となるだろう。
来季終了時にはガードナーも37歳。一般的には現役引退も視野に入ってくる年齢であり、そのまま現役引退を決断する可能性もあるが、名門ヤンキースのフランチャイズプレーヤー(同一球団一筋に所属した選手)となれば、非常に珍しいケースとなる。
来年の米国野球殿堂入りが濃厚なデレク・ジーター氏のようなスター選手ではないが、優れた守備と走塁でヤンキースを支えてきたガードナー。球団史にとって重要な選手であることは間違いないだろう。