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パ・リーグ“弱点ランキング”。オフに効果的な対処を行ったのはどの球団?【データで解く野球の真実】

プロ野球は2月1日にいよいよキャンプインを迎える。開幕が近づくのにあわせ、各球団の陣容もほぼ固まってきたように見える。今回は、各球団が昨季抱えていた弱点に対し、このオフにどのような動きを見せたかをおさらいし、評価していく。今回はパ・リーグ編だ。

2020/01/29

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DELTA、Getty Images



オリックスは最大の穴に大物獲得。西武は弱点に大幅刷新で対処

○ワースト2位 オリックスの中堅 -32.6
 
 オリックスの中堅は昨季リーグ平均の中堅手に比べ、打撃で-30.7、守備で-1.9点と打撃で大きなマイナスを生んでしまった。パ・リーグの中堅手は柳田悠岐、秋山翔吾、西川遥輝らハイレベルな選手が揃っており、オリックスは昨季だけでなくここ数年大きなリードを許しつづけていた。
 
 この課題に対しチームはMLB通算282本塁打のアダム・ジョーンズを大型契約で獲得。最大の弱点に対し、大きなコストをかけ弱点を埋める意志を見せた。もしうまく順応できれば、非常に大きな上積みをもたらす可能性がある。ただジョーンズも現在すでに34歳。ここ数年は成績低下が顕著となっている中での獲得だ。高額な契約もあわせて考えるとリスクも大きそうだが、チームは賭けに出た。今季のオリックスの命運を握るポジションといっても過言ではない。
 
○ワースト1位 西武の先発・救援 -51.4・-31.0
 
 パ・リーグで最も大きな弱点となっていたのは西武の先発だった。西武は救援も-31.0点でワースト3位に該当するが、同じ投手ということでここでは先発・救援をあわせてワースト1位とした。チームはこの弱点に対処するため、オフには合計9投手の退団を決断(育成再契約の高橋朋己を除く)。かわりに育成含めドラフトで6投手を獲得するなど投手陣の大幅な刷新を行った。特にドラフト1・2位の宮川哲、浜屋将太は社会人出身だけに即戦力での活躍が期待される。
 
 また昨季はシーズン途中に退団したファビオ・カスティーヨ含め外国人5投手を保有したが、ザック・ニールを除く4投手の貢献は乏しかった。チームは4投手と契約せず、新たにショーン・ノリン、リード・ギャレットの2投手を獲得している。FA投手の獲得には動かなかったものの打てる手は打った印象だ。彼らが順応できないようなら、シーズン途中にさらに外国人投手を獲得する可能性もあるかもしれない。
 
 こうして見ると、大きな弱点があるにもかかわらず具体的な手当てができていない球団も見られた。ただ的確な補強を行ったからといって弱点が埋まるとは限らない。手を打たなかったにもかかわらず若手の成長で弱点が埋まることもある。シーズンでどうなるかは現時点では読めない部分も多い。これらのポジションがどのような成果を残すか、新シーズンでぜひ注目したいポイントだ。
 
 
DELTA
 
 
セ・リーグ“弱点ランキング”。オフに効果的な対処を行ったのはどの球団?【データで解く野球の真実】

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