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引き継いだ「鉄人」の名。遊撃手で667試合連続フルイニング、1939試合連続出場…去就注目の鳥谷敬が阪神でうち立てた偉業

今オフ、鳥谷敬内野手が16年間にわたって支えてきた阪神タイガースを退団した。2020年も現役を続行する意思を表明しており、その去就が注目されている。全5回にわたって、阪神時代に成し遂げた偉業を紹介する。最終となる第5回は、連続出場記録だ。

2020/02/06

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「鉄人」と呼ばれる所以

 鳥谷は、ショートという負担の大きいポジションでも試合に出続けた。ルーキーイヤーの2004年9月9日ヤクルト戦(甲子園)から、2018年5月27日巨人戦(甲子園)まで1939試合連続出場。この記録は、1970~87年に衣笠祥雄氏が記録した2215試合に次ぐ歴代2位の数字となっている。
 
 またその間、2012年3月30日DeNA戦(京セラドーム大阪)から2016年7月23日広島戦(マツダスタジアム)まで、プロ野球史上4位となる667試合連続フルイニング出場を続けた。これは遊撃手としては、歴代トップの数字となっている。
 
 鳥谷の試合に出続ける信念は、やはり「鉄人」金本知憲氏の影響が大きいだろう。金本氏は、1766試合(歴代3位)に連続出場。フルイニングでは、世界記録となる1492試合で出場を続け、骨折をした時でも片腕一本で安打を放つなど、数々の伝説を残した。
 
 その影響もあってか、2017年5月には、試合で顔面に死球を受け鼻骨を骨折しながらも、次の試合ではフェイスガードを着用して出場。金本氏の鉄人イズムを継承した。そして、鳥谷の連続試合出場に区切りをつけたのも金本氏(当時監督)だった。
 
 昨季は、鳥谷と同じショートのポジションで連続フルイニング出場を続けていた広島・田中広輔内野手の記録が635試合(2015年4月1日~19年6月19日)で途切れた。遊撃手で試合に出続ける事がどれだけ難しいことかは明白だろう。攻守ともに安定した成績を残し続けること。故障をしないこと。それらを両立することは、プロ野球選手として非常に大きな価値であることは間違いない。
 
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