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渡邉諒も勝負の年。内野のポジション争いを制するのは誰か?【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#120】

いよいよキャンプがスタートした。サード候補の筆頭・ビアヌエバが加入し、今年のファイターズの内野陣はどのような陣容になるか興味深い。

2020/02/08

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きっかけを掴むのも、チャンスを掴むのもドラマ

 
 読者の多くは渡邉諒は頭一つ抜けてると思っておいでだろう。内野は左からビヤヌエバ、中島卓也、渡邉諒、中田翔で決まりだと。平沼、石井一成はともかく、渡邉諒はもう主力の扱いだろうと。それは何とも言えないと思うのだ。確かに出場機会をもらって順調に伸びている。が、今年が勝負だ。出だしでつまづけば案外、セカンドの定位置を石井一成や平沼がものにするかもしれない。あり得ないことじゃない。皆、ギラギラ燃えているのだ。
 
 僕は松本剛のことを思う。大谷翔平フィーバーで日本一になった翌年、2017年シーズン、115試合に出場し、打率.274を残した松本は光輝いていた。僕はついに松本剛がきっかけを掴んだと思った。松本剛と近藤健介が主力になるだろうと期待した。が、勝負の2018年シーズン、松本剛はオープン戦から絶不調に陥る。周囲の期待があるいは重荷になったのかもしれない。僕はプロ野球は怖いなぁと思う。「きっかけを掴む」だけじゃまだ足りないのだ。そこから先のめぐり合わせ、運、努力etc. まさか松本剛がポジションを失うなんて。僕は野球をやるのが心底楽しそうだった「2017年の松本剛」にもう一度逢いたい。
 
 きっかけを掴んだ選手はドラマだと思う。チャンスを掴んだ選手はドラマだと思う。僕はキャンプ序盤、どうしてもそこに注目する。果たして彼はそのきっかけをものにするのか。チャンスをものにするのか。誰もが大谷翔平なら話は簡単だが、プロ野球に在籍する「野球の天才」たちだって紙一重のところで闘っている。僕らはもうそのドラマから目が離せない。キャンプ序盤はあらゆる可能性がひろがっているのだ。
 
今はレギュラーが遠くても……やっぱり期待大な万波中正の「スター性」【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#121】
 

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