大学時代は未勝利も……原監督「印象に残る投手」 カープ・薮田和樹がプロ初先発初勝利
7月1日、東京ドームにて行われた広島対巨人戦。カープの先発は昨年ドラフト2位指名で入団したルーキーの薮田和樹。巨人相手に好投を見せて、プロ初登板初勝利を飾った。
2015/07/02
敵将も脱帽
巨人・原監督は「薮田は印象に残る投手だった」と敗戦を潔く認めるコメントを残した。
「ドームで投げるのも初めて」と薮田本人がいう晴れ舞台。1日の敵地、東京ドームで広島のルーキー、薮田和樹が1軍初登板初勝利を挙げた。
1年先輩の九里と同じく岡山理大付、亜大という経歴。
ただ高校でも大学でもヒジの骨折を味わう。大学ではさらに肩痛も加わった。甲子園出場もなく、大学リーグ戦では3年春に2試合、投げただけだ。
広島生まれで、母親と高校の監督が中学の同級生という縁で岡山理大付に進学。担当した松本有史スカウトは亜大出身。無名時代から広島はマークし、薮田の潜在能力を買ってのドラフト2位指名だったはずだ。
今季、ファームでは4勝1敗、防御率1.70と結果を残してきた。
広島が1回表、菊池の2ランで先制したその裏、薮田は巨人の先頭打者・長野にインコースのストレートをレフトスタンドに運ばれ、いきなりプロの洗礼を浴びる。
188センチ、82キロ。テークバックが小さく、打者はタイミングが取りづらくボールの出所も見えにくい変則フォーム。腕を勢いよく振るのでストレートと変化球の見分けも難しくなる。
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