大学時代は未勝利も……原監督「印象に残る投手」 カープ・薮田和樹がプロ初先発初勝利
7月1日、東京ドームにて行われた広島対巨人戦。カープの先発は昨年ドラフト2位指名で入団したルーキーの薮田和樹。巨人相手に好投を見せて、プロ初登板初勝利を飾った。
2015/07/02
感謝でいっぱい
この日のストレートは最速151キロ。球種はツーシーム、カットボールと落差の大きい130キロ中盤のフォークを見せた。そのフォークで4つの空振り三振を取った。
同点で迎えた5回裏巨人の攻撃がハイライトだった。一死満塁で迎えるは主砲・阿部。
この場面について、薮田はヒーローインタビューで、「一番自信のあるストレートで勝負」と振り返ったように、力強いボールでファールフライに打ち取り、さらに5番・亀井もセカンドゴロでピンチをしのいだ。
当初の予定通り100球以内の88球、5回を投げ切り、マウンドを降りた。
ピンチをしのいだ直後にカープ打線がこたえる。6回表、6連打含む7安打で一挙、6点。これで薮田に勝ち投手の権利が生まれ、結局19安打の猛攻で10対3。薮田のあとをヒース、戸田、そして最後は大瀬良の継投で広島が快勝した。ルーキーに勝ち星を、というチームの思いが一つになったゲームだった。
ヒーローインタビューで初勝利の喜びを問われた薮田は、「この日の初勝利までたくさんの人に支えられてきた。感謝の気持ちでいっぱい」と。そして「修正点もあるので直したい」と次を見据えていた。
一方、巨人にとっては阿部の通算350号というメモリアルホームランも虚しい空砲となり、「初物に弱い」というジンクス通りの結果になって再びの借金生活。先発の杉内が誤算だった。
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