創成期はほとんどが支配下登録へ…ソフトバンク、育成ドラフト指名から支配下へと這い上がった選手達【第1回】
福岡ソフトバンクホークスの育成契約から1軍戦力に育て上げる手腕が高く評価されている。16日には尾形崇斗投手とリチャード内野手を支配下登録するなど、どんどん新しい芽が出てくる。過去に育成から支配下へ上がった選手の変遷を追い、ドラフト指名戦略や育成方針などを探る。全3回の第1回。
2020/03/20
ソフトバンクが2選手を支配下登録
ソフトバンクは16日、尾形とリチャードの2選手を支配下選手登録した。
尾形は、MAX150キロを超える右の本格派だ。その速球を武器に、高い奪三振能力を誇る。昨シーズンは3軍の非公式戦で31試合に登板。3勝1敗、防御率.1.62、奪三振率は驚異の14.41をマークした。
工藤公康監督はその才能に着目し、今年の春季キャンプからA班に抜擢。尾形もその期待に応え、A班を完走。オープン戦では5試合に登板。1勝0敗、防御率.0.00の好成績をマークし、支配下契約を勝ち取った。
リチャードは、恵まれた体格を活かし、圧倒的なパワーで打球を飛ばす右の長距離砲。昨シーズンは3軍で11本塁打をマーク。シーズン後に派遣されたアジア・ウインターリーグでは、本塁打、打点の二冠に輝いた。今オフには2年連続で同郷の西武・山川穂高、森友哉らと合同自主トレを行い、指導を仰いだ。
尾形と同様、今年の春季キャンプからA班に抜擢。オープン戦では2本塁打をマークしていた。
このように近年のプロ野球では、育成選手から多くの支配下選手を輩出し、戦力の充実に繋げているチームも多い。今回はその中でも特に成果を上げているホークスで育成から支配下へ這い上がった選手を振り返っていきたい。