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西野真弘の「繋ぐ野球」は、オリックス希望の光【どら増田のオリ熱コラム#45】

苦しい戦いを強いられるオリックスの中で、輝きを増しているのが西野真弘だ。勝負強い打撃をウリに、シーズン途中から2塁のレギュラーを奪った。西野は、常に繋ぐ意識を大切にしている。

2015/07/03

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打順に関係なく、後ろに繋ぐ

「あそこでちゃんと送っていれば、流れが変わったと思うので、そこをまたキッチリと修正していきます」

 先月28日のロッテ戦に敗れ、ロッカールームからバスに向かう西野真弘に「今日は繋ぐことができなかったですね」と話を振ると、悔しそうな表情で答えてくれた。

 西野が言う「あそこ」とは5回ノーアウト1塁の場面だ。

 西野は送りバントに失敗し、チャンスに繋げることができなかった。
 ロッテとの2連戦では右方向へのヒットが一本ずつ出ていたものの、28日の試合は7回と9回にランナーを2塁に置いた場面で凡退しチャンスを潰してしまった。西野にとっては苦い2連敗だったに違いない。

 西野真弘がスタメン起用された試合の打順と回数は次のとおり(7月2日現在)だ。

1番 22回
2番 11回
3番 4回
7番 1回
8番 6回
9番 3回

 最近は1番または8番の起用が多いが、福良監督代行体制になった初戦の巨人戦からは、4試合連続で3番というクリーンナップも任された。

 得点圏打率は.425(7月2日現在)とチャンスで強く、5月は.480を超え、ファンからは”神の領域”とまで呼ばれていた。打順によって打席に立つ時の気持ちは変えているのだろうか。

 試合前の西野に尋ねてみた。

「全然変わらないですね。1番の時は自分が出ればクリーンナップに繋がるわけですし。とにかく”繋ぐ”ことしか考えてないです」

 西野の口からは「繋ぐ」という言葉がよく出てくる。タイムリー談話にしても「○○(選手)が打ってくれたので、とにかく自分も繋ごうという気持ちで…」というコメントが多い。本人にそれを指摘すると「確かにそうですね」と笑みをこぼした。

 実際、5月12日の楽天戦で最終回に松井裕樹から、6月4日東京ドームの巨人戦でも同じく最終回に澤村からそれぞれ放ったヒットは、勝利に結びつかなかったものの諦めない姿勢をチームに、何よりファンに見せてくれた。
『西野なら何とかしてくれるんじゃないか』という雰囲気が広がっているのだ。

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