楽天・松井裕樹の先発転向、成功の鍵握る要素とは 「クローザー→先発」の現役選手から傾向を探る
2020/03/25
涌井秀章(現東北楽天ゴールデンイーグルス)
今オフに金銭トレードで楽天へと移籍した涌井秀章投手は、当時所属していた西武ライオンズ(現埼玉西武ライオンズ)では、2006年から5年連続2ケタ勝利を記録するなど先発として活躍。だが、2012年に自身の不調とチーム事情の兼ね合いからクローザーに転向すると、30セーブをマークした。
千葉ロッテマリーンズにFA移籍した2014年に再び先発一本で勝負することに決めると、2015年には自身3度目となる最多勝、2016年には5年ぶりの5完投を記録するなど、持ち味を遺憾なく発揮した。
藤川球児(現阪神タイガース)
藤川球児投手は、長年クローザーやセットアッパーとして阪神タイガースのブルペンを支え、現在も阪神のリリーフ陣の要だ。
そんな藤川は、メジャー挑戦後の2015年途中に、四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスへ入団し、先発に転向。翌16年に阪神へ復帰した際も先発で調整し、オープン戦では好投を続けた。シーズン途中でリリーフへ再転向したが、先発としても復帰後初登板で初勝利を挙げた。
【次ページ】変化した球種配分