闘志あふれるプレーでチームを鼓舞 飛雄馬がDeNAの星になる
交流戦で貯金を一気に吐き出したベイスターズ。しかし、本当の勝負はここからだ。悪い流れを断ち切るうえで、今季1軍で奮闘している飛雄馬の存在は、チームに元気と活気を与えている。
2015/07/05
2軍スタートからチャンスをつかむ
今シーズン開幕前、ショートについては磐石なレギュラーはいないものの、山崎憲晴を筆頭に、かつてのドラフト1位白崎浩之、前評判が高かったルーキー倉本寿彦、それにユーティリティプレイヤーとして昨年活躍した柳田殖生もおり、ポジション争いは群雄割拠。
飛雄馬の立ち居地はショートのポジション争いの5番手で、当然キャンプも2軍スタート。
ところがキャンプの第2クールでライバル白崎が肉離れで離脱し、それに伴い1軍昇格を果たすと、キャンプ・オープン戦で活躍を見せ、あれよあれよという間に開幕1軍の切符をつかんだ。
開幕3戦目に代打で今シーズン初打席を迎えると、プロ初安打初打点となる3塁打を放ち、昨シーズン果たせなかったプロ野球選手としてスタート地点にようやく立ったのであった。
早いカウントから甘いボールに対して積極的にスイングを仕掛けていくタイプで、ファーストストライクを打った際は、打率.458と高アベレージを記録。
また、チームが劣勢に立たされている際のビハインド時の打率は.323、さらに飛雄馬が打点を挙げた試合は4勝1敗と、ベンチでのムードメーカーに留まらず、プレーでもムードを一新する選手になりそうな気配もある。
どちらかというとグラウンド上で喜怒哀楽を出さず、闘志をうちに秘めるタイプが多いように思われるDeNAにおいて、飛雄馬のように闘志をむき出しにしてプレーするファイタータイプは貴重な存在だろう。
最近はショートのスタメンは倉本が座ることが多いが、それでも開幕前はショートの5番手だったのを考えれば、現在2番手のポジションまで登り詰めてきたのは大健闘と言える。
まだ守備では危ういプレーを見せることも時にはあるが、停滞ムードを打破するラッキーボーイとして、これから「飛雄馬」の名前が各所で見られる活躍を期待したい。
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