ベイスターズ阪口皓亮×大貫晋一×平田真吾対談 「純粋に野球を楽しめた。異国の地での経験を今シーズンへ」
横浜DeNAベイスターズは2018年からオーストラリアン・ベースボールリーグ(以下、ABL)の強豪、キャンベラ・キャバルリーと戦略的パートナーシップを締結している。その一環として阪口皓亮選手、大貫晋一選手、平田真吾選手、笠井崇正選手の4選手がABLにキャンベラ・キャバルリーの一員として参加し、2019年-2020年シーズンを戦った。今回は阪口皓亮選手、大貫晋一選手、平田真吾選手にオーストラリアでの生活と、ABLでプレーして何を感じたのか、振り返ってもらった。
2020/04/16
共同生活で見えた新たな一面
――皆さん、約1カ月半から2カ月半、オーストラリアに滞在していたわけですが、現地での生活はいかがでしたか。
平田 僕と阪口と笠井はアパートで共同生活をしていたんですけど、正直、慣れない環境で最初は生活しづらかったですね。やっぱり言葉がわからないですし、スーパーやコンビニに行っても、とにかくレジで話しかけないでくれと祈ってました(笑)
阪口 僕も言葉はぜんぜんわからないんですけど、笠井さんや真吾さんと一緒に行動することが多かったんで、先輩方がいてくれて心強かったですね。とくに食事面では笠井さんがキッチンに立ってくれて、親子丼やチャーハンなどいろんな日本食を作ってくれたんですよ。
平田 助かったよね。
大貫 僕はひとり、ホームステイだったんですよ。ホストファミリーにいろいろと面倒をみてもらいました。言葉に関しては、最初はGoogle翻訳などを使って頑張っていたんですけど、徐々に慣れていって何となくですけれど、コミュニケーションがとれるようになっていきました。食事に関しては、朝は自分で用意をして、夕食はホストファミリーと一緒です。すごく良くしてくれて、ホームステイはすごくいい勉強になりました。野球に集中できる環境でしたしね。
――滞在中、オフはどれぐらいあったんですか?
大貫 週に1回ですね。あとは試合と練習。
平田 オフはとくになにもしなかったね。前の日がナイターだと10時ぐらいに試合が終わるので、起きるのがお昼ぐらい。近くにアウトレットモールみたいのがあって、たまに買い物に行くぐらいで。
阪口 そういえば最初のオフ、笠井さんと大貫さんと一緒にシドニー観光へ行きましたよね。オペラハウスを見て、綺麗な建物だなあって。
平田 大貫はいろいろと行っていたんだろ?
大貫 ええ、ホストファミリーにいろいろと連れて行ってもらいました。戦争博物館や動物園とか。楽しかったですよ。
阪口 あと、一緒に暮らすと普段とは違う顔が見えますよね。笠井さんは、ほとんど自分の部屋から出てきませんでしたよ。
平田 たしかに(笑)
阪口 ご飯のときになると部屋から出てきて料理をしてくれるんですけど、ずっとラジオを流しているんですよね。で、食べるときも僕も一緒にそれを聴いている(笑)。
平田 まあでもオーストラリアに行く前は、あまりしゃべったことのないメンバーだったんですけど仲良くなって、いろいろと意見を交換できるようになったのは良かった。