埼玉西武ライオンズ、歴代助っ人外国人選手ランキングトップ5<投手編>
2022/12/03
産経新聞社
第1位 郭泰源(カク・タイゲン)
右投右打
在籍期間 13年(1985〜1997)
成績 272試合(1682回1/3)、117勝68敗18セーブ、1069奪三振、防御率3.16
主に先発として13年間にわたって圧倒的な活躍を見せた郭。自慢の速球から、“オリエンタル・エクスプレス”の愛称で知れわたり、相手チームの脅威となった。
台湾出身、身長180センチ、体重72キロ。母国では、長栄高、合作金庫、中華民国陸軍野球部でプレー。ロサンゼルスオリンピックなど国際大会の折には、チャイニーズタイペイ代表として活躍し、注目を集めた。
西武には1985年に入団。150キロ中盤の速球に加え、切れ味鋭い高速スライダーやシュートを抜群の制球力でコントロールし打者を翻弄し、先発として9勝、防御率2.52をマーク。さらにはノーヒットノーランも達成するなど初年度から期待以上の活躍を見せた。
翌86年にはクローザーに転向し16セーブ。1987年の先発再転向後は長きにわたりエース格として活躍し、チームの黄金時代を支えた。1988年と1994年には最高勝率のタイトルを獲得。特に圧巻だった1991年には15勝を挙げ、シーズンMVPにも輝いた。
また、高い勝率も然ることながら、1イニングあたりに出す走者を表すWHIPでは、88年の0.91を皮切りにリーグ最高を4度マークするなど、支配的な投球を続けた。
退団後は指導者の道に進み、福岡ソフトバンクホークスの投手コーチや、母国の代表監督などを歴任している。
他にもNPB初の外国人投手であるマリオン・オニールや、最多セーブを獲得したブライアン・シコースキーらも劣らぬ活躍を見せた。