北海道日本ハムファイターズ(日ハム)、歴代助っ人外国人選手ランキングトップ5<投手編>
2022/12/03
産経新聞社
第5位 クリス・マーティン
右投右打
在籍期間 2年(2016〜2017)
成績 92試合(88回1/3)、2勝2敗22セーブ48ホールド、91奪三振、防御率1.12
クローザーやセットアッパーの役割を担ったマーティン。160キロ近い速球とカットボール、変化の大きいカーブが投球割合のほとんどを占める。
アメリカ合衆国出身、身長203センチ、体重98キロ。マクレナンコミュニティー大から、2005年のMLBドラフト21巡目(全体627位)でコロラド・ロッキーズに指名を受けた(入団せず)。独立リーグなどを経て、2011年にフリーエージェントでボストン・レッドソックスとマイナー契約。ロッキーズ、ニューヨーク・ヤンキースと渡り歩き、メジャーも経験した。とは言え、ロッキーズ時代は16試合で防御率6.89、WHIP1.66、ヤンキースでも24試合で防御率5.66、WHIP1.65と不安定な立場であった。
マーティンは日本球界挑戦を決意し、2016年に日本ハムに入団。これが大きな転機となった。初年度は開幕からリリーフとして安定した投球を披露。シーズン途中にはクローザーを任され、シーズン通じて防御率1.07、21セーブを記録。チームの日本一に大きく貢献した。
翌2017年は主にセットアッパーとして活躍し、防御率1.19を記録。日本球界での成績が評価され、シーズン後にはメジャー復帰を果たした。2年という在籍期間ながら、投球回を上回る奪三振数や、抜群の安定感を誇った投球で強いインパクトを残した。
メジャーに戻ってからのマーティンは年々成績を向上させている。復帰1年目の2018年に、テキサス・レンジャーズで46試合に登板し、防御率4.54、WHIP1.22とまずますの成績を残すと、2019年はシーズン途中でアトランタ・ブレーブスに移籍し環境の変化があったものの、自己最多の58試合登板で防御率3.40、WHIP1.02だった。そして、コロナ禍で短縮シーズン(60試合制)となった2020年、シーズンのおよそ3分の1となる19試合に登板し、1勝1敗1セーブ6ホールド、防御率1.00、WHIP0.61と支配的な投球。今オフにはボストン・レッドソックスと2年契約を締結した。