北海道日本ハムファイターズ(日ハム)、歴代助っ人外国人選手ランキングトップ5<投手編>
2022/12/03
産経新聞社
第1位 キップ・グロス
右投右打
在籍期間 5年(1994~1998)
成績 124試合(843回1/3)、55勝49敗、364奪三振、防御率3.60
エースとして優勝から遠ざかっていたチームを支えたグロス。手元で微妙に動くムービングボールとシンカー、完投能力の高さも魅力だ。
アメリカ合衆国出身、身長188センチ、体重88キロ。ネブラスカ大から、1986年MLBドラフト4巡目(全体102位)でニューヨーク・メッツに指名され入団。90年にシンシナティ・レッズでメジャーデビューし、その後ロサンゼルス・ドジャースでも活躍した。
日本ハムには、1994年途中にチームに加入。この年は6勝12敗と大きく負け越したが、7完投と高い完投能力を示した。翌95年には16勝(13敗)で最多勝のタイトルを獲得。31試合で15完投と登板試合の約半分で完投し、投球回は231にのぼった。また、外国人投手としては、パ・リーグ初の最多勝だった。
96年には17勝(9敗)で2年連続最多勝を獲得。97年は3年連続2桁勝利となる13勝を挙げ、キャリアハイとなる233回1/3を投げた。また、96、97年はオールスターゲームにも選出され、勝ち星も記録している。
エースとして申し分ない成績を残したグロスは、98年に故障の影響で3勝に終わり同年限りで退団。翌99年はボストン・レッドソックス、2000年はヒューストン・アストロズでプレーするなど、再びメジャーの舞台に返り咲いたが、結果は残せなかった。
また、先発として初年度に12勝、翌年には14勝を挙げたボビー・ケッペル、現役では来季で在籍6シーズン目を迎えるブライアン・ロドリゲスが、ランキング入りした選手と同等の活躍を見せている。