中日ドラゴンズ、歴代助っ人外国人選手ランキングトップ5<投手編>
2023/11/04
産経新聞社
第1位 郭源治(カク・ゲンジ)
右投右打
在籍期間 16年(1981〜1996)
成績 496試合(1971回)、106勝106敗116セーブ、1415奪三振、防御率3.22
16年に渡り活躍を続けた郭。先発・リリーフ問わず登板を重ね、大車輪の活躍を見せた。
台湾出身、身長178センチ、体重75キロ。華興高、輔仁大、台湾陸軍を経て日本球界へ。1981年途中から中日でプレー。1986年までは主に先発として活躍し、1983年から4年連続2桁勝利をマークするなどエース格としてマウンドにあがった。85年にはリーグ最多の230回1/3を投げている。
1987年にはクローザーに転向。同年に26セーブを挙げ、最優秀救援投手のタイトルを獲得した。翌88年には前年を上回る37セーブを挙げ、チームのリーグ優勝に大きく貢献。救援のみで111回を投げるフル回転ぶりで2年連続となる最優秀救援投手とMVPに輝いた。
以降も先発・リリーフ問わず起用され、特に94年には主に先発として、防御率2.45をマークし最優秀防御率のタイトルを獲得。チームの投手陣を支え、貢献し続けた。退団後は母国・台湾リーグでプレーした。
第6位 メルビン・バンチ
右投右打
在籍期間 3年(2000〜2002)
成績 69試合(456回2/3)、31勝23敗、416奪三振、防御率3.19
150キロを超える速球と、安定したコントロールで先発として活躍したバンチ。投手ながら打撃も良く、1シーズン2本塁打を含む通算3本塁打を記録。通算打率も2割を超える。
アメリカ合衆国出身、身長186センチ、体重89キロ。テクサーカナ短大から、1992年MLBドラフト15巡目で、カンザスシティ・ロイヤルズに入団。ロイヤルズのほか、シアトル・マリナーズでもプレーした。
2000年に来日すると、登板2戦目となる4月7日の横浜ベイスターズ(現DeNA)戦でノーヒットノーランを達成。その後もチーム防御率4.19に沈むなか孤軍奮闘し、184回を投げて防御率2点台をマーク。勝ち星は14を数え、初年度にして最多勝のタイトルを獲得した。
翌01年も先発として、2年連続2桁勝利となる10勝をマーク。02年も先発ローテーションの一角を担ったが、シーズン途中で不整脈を患うという不幸に見舞われ退団。同シーズンは7勝を挙げていたものの、そのまま現役復帰は叶わなかった。
他にもマキシモ・ネルソンやラウル・バルデス、最優秀中継ぎ投手に輝いたジョエリー・ロドリゲスらも光る活躍を見せた。現役ではライデル・マルティネスが7年目を迎え、今後も守護神としての活躍が期待されている。