「伸びがある160キロ出したい」。筋肥大トレで怪物目指す平良海馬、理想はサファテのような直球【西武自主練習公開】
2020/05/08
埼玉西武ライオンズ
埼玉西武ライオンズは8日、平良海馬投手の自主練習の様子を公開した。
最大100キロあった体重は現在94キロ。しかし筋肉量は「増えた」と不敵な笑みを浮かべるのは3年目の平良海馬だ。
現在、自主練習期間の中で力を入れて行うのは筋力アップ。その対象は「(身体の)全部です」と豪語する平良だが、球のスピードアップが目的だ。7日はアップを終えた後、キャッチボール、ピッチング(ブルペン)をし、1時間ほどウェイトを行った。胸筋中心のトレーニングとなるが、95キロのベンチプレスを10度持ち上げ、磨きをかけていく。
そんな平良はブレイクした昨年の自身の投球を意外にも「酷評」している。
「スピードだけが出ているという感じ。汚いボールだったと思います」と振り返る。150キロ超の直球で空振りを奪うイメージがある一方、「去年はバッターがボールの上を振っているような気がしたんです。これは“いつもと違う真っすぐ”だから空振りをしていたんだな」と前向きにとらえていなかった。
バットの上をボールが伸びていく、「サファテ投手のような直球のイメージ」こそが平良の理想のストレート。「160キロは出したい気持ちはある。だけど球質がダメだったらイヤです。伸びがある160キロを出したい」と欲深い。
ブルペンに入ればいたって好調だ。7日は約60球弱。直球だけではなく、カットボール、スライダー、カーブ、チェンジアップを投げた。「最速は154キロでした。球の質もいいと思います」と頷いた平良。「昨年よりもいい状態だと思います。後はすべての球種で打ち取れるようにしたいですね」と続けた。
食事面でも余計な脂肪をつけまいと「サラダ、肉、炭水化物」の順を守って、バランスよく摂取しているという。
今は開幕の見通しが立たない中で、その日が正式に決まるまでは、ウェイトに力を入れて調整を続けていく。「今年の目標は防御率3.00以内。点を取られない投手になりたい」と今年の抱負で締めた。