東京ヤクルトスワローズ 、歴代助っ人外国人選手ランキングトップ5<投手編>
2022/12/01
産経新聞社
第4位 テリー・ブロス
右投右打
在籍期間 3年(1995〜1997)
成績 78試合(414回2/3)、28勝25敗、325奪三振、防御率3.49
初年度から先発として名をあげたブロス。2メートルを超える長身から投げ下ろす縦のスライダーを大きな武器とした。
アメリカ合衆国出身、身長205センチ、体重102キロ。セントジョンズ大から、1987年MLBドラフト13巡目(全体341位)でニューヨーク・メッツに指名され入団。91年に同球団でメジャーデビューを果たすと、8試合にリリーフ登板し、防御率1.80の数字を残したが、翌92年はメジャー登板なし。93年はサンフランシスコ・ジャイアンツで2試合に登板したが、メジャー定着には至らなかった。
ヤクルトには、1995年に入団。米球界ではほとんどがリリーフでの登板であったが、ヤクルトでは開幕から主に先発として登板。スターターとしての才能を開花させ、初年度から14勝を挙げる活躍で、同年の最優秀防御率投手に(防御率2.33)。9月9日には、東京ドームで行われた読売ジャイアンツ戦で無安打無得点試合 (ノーヒットノーラン)を達成した。
さらに、ブロスの活躍もあってリーグ優勝を決めたヤクルトは、イチローを擁するオリックス・ブルーウェーブとの日本シリーズに進出。ここでもブロスは第1戦、第5戦に先発していずれも8回を投げて自責点1に抑えるなど2勝を挙げ、チーム日本一の原動力となった。
翌1996年はけがの影響もあり、前年のような成績を残すことはできなかったものの2完投1完封を含む7勝をマーク。ヤクルトでの最終年となった97年には開幕投手も務めた。退団後は西武ライオンズに2シーズン在籍した。