東京ヤクルトスワローズ 、歴代助っ人外国人選手ランキングトップ5<投手編>
2022/12/01
産経新聞社
第1位 林昌勇(イム・チャンヨン)
右投右打
在籍期間 5年(2008〜2012)
成績 238試合(233回)、11勝13敗128セーブ21ホールド、231奪三振、防御率2.09
主にクローザーとして抜群の安定感を見せた林。サイドスローから投じる最速160キロを誇る速球が魅力だった。第2回WBCでのイチローとの勝負は、いまでも野球ファンにとって印象深いシーンではないだろうか。
韓国出身、身長180センチ、体重80キロ。真興高から、韓国プロ野球(KBO)のヘテ・タイガースに入団。98年には同リーグの最優秀救援投手のタイトルを獲得するなどリリーバーとして活躍。三星ライオンズ時代の99年に記録した38セーブは歴代9位タイの数字だ。
その後、韓国球界では先発転向や、肘の故障から靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を行うなど、波乱万丈のプロ生活を送った。
ヤクルトには2008年に入団。主にクローザーとして登板を重ね、初年度は54試合に登板し、33セーブ、防御率3.00をマークした。以降はより安定感が増し、クローザーとして活躍を続けた。特に2010年には53試合の登板で35セーブ、防御率1.46という圧巻の成績を残した。
2012年シーズン後にヤクルトを退団。その後、メジャーリーグを経て、再び韓国球界に戻り、主にクローザーとして活躍した。
第6位 ローガン・オンドルセク
右投右打
在籍期間 2年(2015〜2016)
成績 102試合(99回2/3)、8勝3敗11セーブ35ホールド、91奪三振、防御率2.17
1年目はセットアッパー、2年目はクローザーを担ったオンドルセク。長身から繰り出す速球は最速150キロ後半を計測し、ツーシーム、カットボールなども操る。
アメリカ合衆国出身、身長203センチ、体重104キロ。マクレナンコミュニティー大から、2005年MLBドラフト13巡目(全体392位)でシンシナティ・レッズに入団。2010年に同球団でメジャーデビューを果たすと、リリーフとして同年から5年連続40登板をクリア。優れた指標とは言い難いものの、特に10~13年は60登板以上、防御率3点台とフル回転した。
2015年に来日し、ヤクルトのセットアッパーとして活躍。守護神トニー・バーネットらとともに、試合終盤の相手打線を制圧し、年間通して安定した投球を見せた。最終的に72試合に登板し、防御率2.05、リーグトップタイの33ホールドを記録。この活躍もあって、チームは前年最下位からリーグ優勝を果たした。
翌2016年は、バーネット退団に伴い、開幕からクローザーとして起用された。前年同様の安定感を見せていたが、首脳陣との確執などの問題からシーズン途中で退団。同年はボルティモア・オリオールズに移籍し、2年ぶりにメジャーの舞台に立った。だが、7試合の登板で防御率9.95に終わると、以来メジャーでの登板はない。2021年2月19日に、メキシカンリーグのユカタン・ライオンズ(マイナー3Aクラス)と契約した。
その他にもジェイソン・ハッカミーや、ノーヒットノーランを達成したリック・ガトームソン、1年間の在籍ながら最多勝のタイトルを獲得したセス・グライシンガーらも光る活躍を見せた。