十亀剣、自主練習はニールとコンビで。ゴムチューブの扱いにヒント「逆だなあ、と思って理由を聞いたら…」【西武自主練習公開】
2020/05/12
埼玉西武ライオンズ
「言葉ではなく背中でチームを引っ張りたい」
埼玉西武ライオンズは12日、十亀剣投手の自主練習の様子を公開した。
2019年オフにFA権を行使してライオンズに残留した十亀剣。
「言葉ではなく背中でチームを引っ張りたい」と語る先発投手陣のリーダー的存在だ。生涯ライオンズを誓った節目のシーズンで開幕が遅れている状況だが、「こればっかりは仕方ないですよね。感染拡大防止が第一ですからね。今やれることをやっていきます」と前を向く。
今行っている自主練習期間の数週間、ブルペンに入った回数は片手で数えられるほど。体力づくりを中心に練習に励んできた。「なかなか開幕のタイミングが決まらないなか、どこに照準を合わせていけばいいのか・・・、調整は難しいですね」と苦労を語る。
そんななかでも、この自主練習期間中、ニールとコンビで練習に取り組むシーンが多く見られた。きっかけは昨シーズン中の出来事で、
「日本人選手は普通、ピッチングの時に体が前にかかりすぎないように、ゴムチューブを使って後ろから体を引っ張って練習するんです。ところが、ニールはゴムチューブを前につけて、前から引っ張っていたんです。
逆だなあ、と思って理由を聞いたら、前から引っ張ることで、前のめりになるのを我慢する力を養っている、とのこと。実際の登板時にゴムチューブがなくても、前にかかるのを我慢する力を発揮できるようになるのが狙いで、さっそく自分も取り入れました」
とし、今も二人でこの練習に取り組んでいる。
そんな十亀の自宅での楽しみは、昨年9月に誕生した長女と遊ぶこと。
「一人の野球選手としてはこの状況は複雑ですが、ひとりの父親としては、子どもが一番成長して変わっていくタイミングで、長く一緒にいられて近くで見守れるのは嬉しいことだと思います」
家族のため、ライオンズファンのため、開幕に向けて着々と準備を進めている。